真心ブラザーズ中野サンプラザ公演、10人編成で奏でたソウルミュージック

熱をさますようにゆったりと、桜井のギターリフからのイントロアレンジで始まった「RELAX〜OPEN〜ENJOY」からライブは終盤へ。続く「BABY BABY BABY」同様、ホーンが入りYO-KINGとうつみようこの歌声が重なると、これぞ王道の真心ライブといった趣で興奮と楽しさが止まらない。満を持して飛び出した『Cheer』のリード曲「炎」で、結成30周年を経た今も新鮮でキャッチーなメロディを生み出していることを再確認。曲の後半ではオリジナルの桜井の長いギターソロに変わり、メンバー紹介を兼ねた各パートのソロを回していった。「I’m in Love」のゆるやかに洒落たサウンドで本編を締めくくり、すかさずアンコールへ。

お待ちかねの「ENDLESS SUMMER NUDE」が飛び出すと、サビで会場中の“はしゃぎすぎてる春の大人”たちが右手を左右にブンブン振って盛り上がった。間奏でホーンセクションのキメ、オルガンソロ、ユニゾンのギターリフ、ドラム、ベースが一体となって昇りつめて、YO-KINGのボーカルへと繋ぎ最後のサビへ入っていく流れは鳥肌もののカッコよさだった。ライブのエンディングは、さらに会場が1つになる「EVERYBODY SINGIN’LOVE SONG」で締めくくられた。解放感に溢れたソウル・ナンバー、コール&レスポンスできる曲が多めに演奏され、無我夢中で楽しめた約2時間。声は出せずとも、音楽で心が通じあうことが実感できた、とてもあたたかく最高に楽しいライブだった。



<ライブ情報>

『はしゃぎるぎてる春の大人さ2020』
配信期間:2021年2月23日(祝・火)23:59まで
視聴料:¥3,500(税込)
https://eplus.jp/sf/detail/0019600001?P6=001&P1=0402&P59=1

Rolling Stone Japan 編集部

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