RADWIMPSの軌跡を読む 担当ディレクターが語るバンドとの友情

田家:『あんときのRADWIMPS「⼈⽣ 出会い」編』、発売前の心境をお聞かせください。

渡辺:こういうのは初めてなのでなんとも言えないですけど、ドキドキしてます。皆さんに読んでいただけたらありがたいな、と思っています。

田家:渡辺さんはEMI JAPANの担当ディレクターでありまして、あとがきには本を書くことになった経緯を書かれています。RADWIMPSの事務所の社長・善木準二さんから「書かないか?」とオファーをもらったと。

渡辺:そうです。「これだけ長い間活動しているバンドで書籍が出ていないのは極めて珍しい。書籍がバンドの屋台骨になることがあるんだ」ということを仰っていて。その時に、田家さんが今まで書かれてきたものが、それぞれのアーティストの屋台骨になっているなと思って。そういうことをやれと言っているんだなと思って、改めて田家さんの書かれたものを読んだんです。これはとてもじゃないけど、真似するのは無理だなと思っていて、最初は7、8年前に言われていたんですけど、ほったらかしていたんです。

田家:光栄です(笑)。渡辺さんは、2006年からRADWIMPSの公式ホームページのスタッフブログもお書きになっていますね。

渡辺:メンバーが日記を書いていたんですが、忙しくなって書けなくなっちゃったからナベさん代わりに書いてくれと言われたんです。でも、書籍となると、そんなに長い文章を書いたことがないから、とてもじゃないけど…… ということで。善木さんからまだかまだかと言われても、ムニャムニャ誤魔化していたんですよ(笑)。

田家:今日は、渡辺さんの著書はどんな本なのか? 何が書かれているのか? そしてRADWIMPSはディレクターの目から見てどんなバンドだったのか、を時系列に沿ってお訊きしていこうと思います。曲は本に出てくるものの中から選んでいただきました。1曲目は、2003年7月発売のインディーズデビューアルバム『RADWIMPS』から「人生 出会い」。

Rolling Stone Japan 編集部

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