追悼チック・コリア ジャズの可能性を広げた鍵盤奏者の歩み

チック・コリア、1977年撮影(Photo by Dick Barnatt/Redferns)

さる2月9日、チック・コリアが79歳で死去。マイルス・デイヴィスをフュージョン革命へと誘い、リターン・トゥ・フォーエヴァーなど時代を変えた数々のバンドを結成した鍵盤奏者の歩みを振り返る。

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50年以上にわたるキャリアでジャズの領域を広げたキーボードの巨匠、チック・コリアが希少がんで他界した。彼のFacebookページの投稿で訃報が確認された。享年79歳だった。

「チックは人生やキャリアの中でずっと、新しいものを生み出し、アーティストとして本領を発揮する際に得られる自由と喜びを大切にしていました」と、遺族は声明を発表した。「多数の業績と数十年にわたる全国ツアーを通じて、彼は数百万人に感動と刺激をもたらしました」

「今までプレイした中で、チック・コリアは最高の即興ミュージシャンでした」。コリアと共演したこともあるジョン・メイヤーはInstagramにこう投稿した。「彼ほどオープンで臨機応変な人はいませんでした。周りのミュージシャンが新しい提案をするたびに、アプローチを変えてきた。こちらが間違った音を出すと、彼は即座に悟り、あたかも『君は気付いてないかもしれないが、すべての音に価値があるんだ』と言わんばかりに、それをモチーフにして演奏したものです。いろいろな意味で、彼の死は計り知れない損失です」

Translated by Akiko Kato

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