古川本舗が語る、5年ぶりの活動再開と自主レーベル立ち上げの理由


ーこれまでの古川本舗は、プロジェクト的な形態だったり、バンドっぽくなったり、いろんな形態で活動してきましたよね。そのあたりに関してはどうでしょう? いわばどんな形でもやれるわけですが、どう考えましたか。

古川本舗でもう1回やるぞと決めてからは、あまり迷いはなかったですね。おっしゃるとおり、これまでの古川本舗って多様ではあったんですけれど、1枚目と2枚目のアルバムは同系統のところがあって。プロデューサー・古川本舗として1枚目の『Alice in wonderword』を作って、それを発展させて2枚目の『ガールフレンド・フロム・キョウト』を作ったという感じだったんです。そこからキクチリョウタという1人のヴォーカリストを立てて、ある種、アーティスト・古川本舗として作ったアルバムが3枚目の『SOUP』だった。それがバンドに発展したのが4枚目の『Hail against the barn door』だった。だから、2枚目から3枚目のところで分岐した感じなんですよね。当時はライブをやろうという話も盛り上がっていたので、ライブができる形態にこだわったというのもあったんですけれど、でも結果的に4枚目を出したあとで行き詰まってしまった。「その先はない」という結論に至った。だったら、今度作るべきものというのは僕がプロデューサーとして機能した作品であるべきだろうという考えになりました。やるべきこともクリアに見えたし、そこからは早かったです。

ーということは、今の古川本舗は『Alice in wonderword』や『ガールフレンド・フロム・キョウト』の時のように、いろんなヴォーカリストが参加する形態のプロジェクトとなるわけですね。

はい、そうです。それも言っちゃって大丈夫です。

Rolling Stone Japan 編集部

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