ザ・ホワイト・ストライプスが挑んだ音楽の「再定義」とは? 2000年代ロック最大の発見を振り返る

ザ・ホワイト・ストライプス:左からジャック・ホワイト、メグ・ホワイト(Photo by Pieter M van Hattem)

1997年に結成され、2011年に解散した伝説のデュオ、ザ・ホワイト・ストライプス。これまでにリリースしたオリジナル・アルバムは6枚、そのうち3枚がグラミー賞を獲得。初のベスト・アルバム『ザ・ホワイト・ストライプス・グレイテスト・ヒッツ』に合わせて、彼らがシーンに与えた音楽的影響をあらためて考察する。書き手はThe Sign Magazineの小林祥晴。

自分たちが歴史の一部であることに自覚的であり、だからこそ、過去の音楽的遺産を継承して未来へと繋いでいこうとすること。しかも、歴史の片隅から誰もが忘れて埃を被っていたお宝を引っ張り出し、磨き上げ、ときに思いもよらぬ形に組み替えて、人々がハッとするような魅惑的なフォルムで再提示すること――米デトロイト出身、ジャック・ホワイトとメグ・ホワイトからなる2000年代屈指のバンド、ホワイト・ストライプスがキャリアを通してやってきたのは一貫してそのようなことだ。

このたび、ホワイト・ストライプス初のベスト・アルバム『グレイテスト・ヒッツ』がリリースされる。これを機に、バンドのキャリアを追いながらその功績を位置づけ、2021年の今こそ彼らを聴くべき意義を考えていきたい。



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