哀川翔が還暦前に語るターニングポイント ドラマ『とんぼ』からVシネマ、プロレスまで


―Vシネマ作品では、菅原文太さんと共演されたことはあったのでしょうか?

ありますよ。『修羅がゆく』(第1作目)で、文太さんが医者の役をやってくれて。それで、俺がセリフをベラベラ喋ってたら、「主役はあんまり喋るな」って言われました(笑)。文太さんはめちゃくちゃカッコよかったですよ。それも1つ、自分の中に残るひと言でしたね。「主役はあんまり喋るな」って。

―『仁義なき戦い』シリーズや『トラック野郎』シリーズで文太さんがやってきた映画の役柄を、哀川さんは両方継承している感じがありますよね。

いやいや。でも本当に、やらせてもらって嬉しいですね。『仁義なき戦い』って、すごく切ない作品じゃないですか?それを暴力を中心とした思いで描いているんだけど、すごく悲しい作品ですよ。それとは真逆の『トラック野郎』。だから、この両方をやっていた文太さんは面白かっただろうなって思いますけどね。それをやれてるっていうことは、すごく嬉しいですね。

―ユーモアとペーソスを交えた役柄をやっているというのが共通しているところなのかなと思います。

やっぱり、基本的に娯楽作品が好きですからね。ハードボイルドなものも好きだけど、娯楽作品が好きだから、そこは削り取れないなって思います。だからそういう作品も良いし、ガチガチのハードボイルドも面白いと思いますね。

Rolling Stone Japan 編集部

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