哀川翔が還暦前に語るターニングポイント ドラマ『とんぼ』からVシネマ、プロレスまで

―そういえば、勝俣州和さんがYouTubeで、哀川さんとお互いにキャロルと長渕剛さんのビデオを見せあったというエピソードを話していましたが……。

いや、それはキャロルじゃなくて、永ちゃんの『矢沢永吉ヒストリー』を「これいいよ」って見せたんです。勝俣は長渕さんの『LISENCE』のライブビデオを持ってきて。

―勝俣さん曰く、それをきっかけに哀川さんが長渕さんの武道館コンサートに行って、ドラマ『とんぼ』(1988年)出演に繋がったという話でしたけども。

それがきっかけではないんですよ。それはね、長渕さんの曲で、「泣いてチンピラ」だったかな…… 違うな。何かの曲がすごく気に入って、たまたま当時の事務所に長渕さんの関係者が来られたときに曲を聴いていたんです。それで「長渕さん好きなの?」「いや~、この曲最高ですね!」みたいな会話があって、武道館コンサートに誘っていただいて。それまで長渕さんとは、歌番組ですれ違うことはあったんですけど、ちゃんとしたご挨拶はしたことがなくて。お互い鹿児島だし、お会いしたら「おまえは鹿屋(鹿児島県鹿屋市出身)か」って言われて、「はい、そうです」っていう会話をしたのが初めてです。そのときに『とんぼ』の企画が上がってて、「こういう作品やるんだけど、おまえやらないか?」って声をかけてもらったのが、武道館だったんですよ。

―それが『とんぼ』の水戸常吉役になったわけですね。

そうなんですよ。

―じゃあ、勝俣さんがきっかけだったわけじゃない?

勝俣がきっかけではまったくないです(笑)。勝俣は単純に、長渕さんのことが大好きで。それで俺がたまたま『矢沢永吉ヒストリー』を見てたら、「いやあ、こっちの方がいいですよ」っていう感じで、『LISENCE』を持ってきたというのはあったけどね。

Rolling Stone Japan 編集部

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