哀川翔が還暦前に語るターニングポイント ドラマ『とんぼ』からVシネマ、プロレスまで



―もっと若い頃の哀川さんだったら歌えなかったですか。


たぶん、歌えなかったかもしれないね。この歳になってやっと、なんとなく歌えたのかなというか。それでまわりも歌えば? っていう話になったんだと思いますけどね。

―何テイクか歌われたんですか?

何回か歌いましたね。何回か歌ったんですけど、聴いているみんなが「もうあんまり歌い込むな」って。要するに、あんまり細かいところを気にするよりも、感じた雰囲気を大事にしていこうという録り方をしていました。俺はもう、20回30回歌いたいんだけど(笑)。どっちかというと、昔レコーディングしていたときは結構細かいところまでやってたから。ただ「一番星ブルース」は、その情感が良いのかなって。あんまり平たくするよりは、荒いところがある方が、楽曲的には良いんじゃないかという意見の方が多かったので。その方が伝わるしね。芝居もそうだけど、一発目が一番良いと思うんですよね。

―お芝居も、あんまりテイクを重ねる方ではない?

そんなにやる方ではないですね。ただハマらないと、本当に何十回もやるっていうことが、たまにあるんですよ。風が吹くとか、ときどきあるんですけど、だいたい一発目が一番生きた芝居が出来ているんじゃないかなっていうところがありますから。それを考えると、「一番星ブルース」も一発目がいいんじゃないかなって。喉の感じとかもありますから。「さあそろそろ」っていう一発目が一番いいんじゃないかな。

Rolling Stone Japan 編集部

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