I Don't Like Mondays.が語る、パブリックイメージへのカウンターで生まれた5曲

ー以前、YouTube配信で「どうやったら自然とSEXに誘えるか」を4人で話してたじゃないですか。ああいう面を見せなければ、軟派なイメージはつかないんじゃないですか。

YU:ボーイズバンドとかボーイズグループもそうですけど、そういうところを見せない社会的傾向があると思うんです。ただ腐ってもロックバンドなので、エンターテイメントとして俺らみたいなバンドがいても良いのかなって。

ーメディアの露出の仕方ってどう考えてます?

YU:出る雑誌や番組を絞った方が良いんじゃないか? という時期もあったんですよね。だけど変に絞るのも俺らっぽくないし、今さら「バラエティに出ません」というのも寒いなって。結局はやり方次第だなと思いますね。

SHUKI:ブランディングって絞れば絞るほど作りやすくはなるんですけど、一番の理想はどこに出ても揺るがないことだと思うんですよ。Appleなんて良い例で、家電量販店にもコーナーを作っているんですけど、自分たちのスペースを作らせることによってもどこに出しても大丈夫。やっぱり、それってやり方なだけなので、そのやり方さえ考えればどこでやっても大丈夫じゃないですか。

CHOJI:そうだね。

YU:とはいえ、こんなにバンド経営が難しいと思ってなかったんですね。どうやって自分たちをブランディングしていくのかは曲も歌詞もそうですけど、メディアの出方やインタビューも含めて考えなければいけない。思った以上にこの仕事は大変だなと思いますね(笑)。

ー良い音を作るだけじゃないっていう。

YU:そうなんですよね。最近この人ってすごいんだなと思ったのが、King Gnuの常田(大希)くん。「音楽って抽象的な世界だから、田舎から出てきた人間が“これがカッコイイ音楽だ”と言っても相手にされない。でも、東京藝大出身っていえば聴いてもらいやすくなる」と話しているインタビューを見たんです。すごい打算的ですよね。確かに、みんなバイアスがかかって音楽を聴くので「あ、これがカッコいいんだ」と自分の感覚だけで判断できる人ってごく僅か。ほとんどの人は「世間でこれがカッコいいと言われているからカッコいいんだ」って、社会はそういうものじゃないですか。つまりバンドマンだから曲のことだけを考えればいいでしょ?というのも違うんだなと。どうやって届けるかも、俺らが意識を持たなければいけない仕事だと毎日考えてますね。



<作品情報>

I Don’t Like Mondays.
MBSドラマ特区『西荻窪 三ツ星洋酒堂』オープニング主題歌「ENTERTAINER」

配信中
配信リンク:https://avex.lnk.to/ENTERTAINER​
『西荻窪 三ツ星洋酒堂』公式HP:https://www.mbs.jp/3boshi_youshudo/

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