THE BLUE HEARTSを読む、悲しみと孤独から始まった人の絆を歌ったバンド

THE BLUE HEARTS(Courtesy of Tokuma Japan)

日本の音楽の礎となったアーティストに毎月1組ずつスポットを当て、本人や当時の関係者から深く掘り下げた話を引き出していく。2021年2月の特集は、最新音楽本特集。今週は、河出書房新社から発売になった陣野俊史の著書「ザ・ブルーハーツ: ドブネズミの伝説」を素材にしながら、THE BLUE HEARTSの特集をお送りする。

TOO MUCH PAIN / THE BLUE HEARTS

田家秀樹(以下、田家):こんばんは。FM COCOLO「J-POP LEGEND FORUM」案内人、田家秀樹です。今流れているのは、THE BLUE HEARTSの「TOO MUCH PAIN 」。1991年に発売になった5枚目のアルバム『HIGH KICKS』に収録されています。この曲は、RCサクセションの「スローバラード」と並んだ、はみ出しもののラブソングの傑作と言っていいでしょう。でも、「TOO MUCH PAIN 」は「スローバラード」ほどあまり世の中に広まっておらず物足りない。もう少し評価されてもいいんじゃないかと思っていた一曲でもあります。元々インディーズ時代から歌われていた曲ですが、この5枚目のアルバムでようやく音源化されました。今日の前テーマ曲はこの曲です。

Rolling Stone Japan 編集部

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