マリリン・マンソンが反論、性的虐待容疑は「恐ろしい現実曲解」

マリリン・マンソン(Photo by Danny E. Martindale/Getty Images)

元恋人の女優エヴァン・レイチェル・ウッドをはじめ複数の女性から性的虐待を非難されているマリリン・マンソンこと本名ブライアン・ワーナーが、2月1日の夜に反論声明を発表した。

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「私を虐待した男の名前はブライアン・ワーナー、世にいうマリリン・マンソンです」。ウッドは同日、このようにInstagramに投稿した。「彼は10代の私を手なずけて、何年も虐待し続けました。私は洗脳され、服従するよう操られました。いまも復讐や中傷、脅迫に震えながら生活する毎日です。今こうしてこの危険な男を世に晒し、彼を好き放題させていた各業界に、これ以上多くの命が損なわれる前に警告します。私を含む多くの被害者は、もうこれ以上黙って見てはいられません」。ウッドはずいぶん前から虐待的な恋愛関係について口にしてきたが、加害者としてマンソンの名前を挙げたのはこれが初めてだった。

他に4人の女性が、マンソンについて同様の話を告白した。「最初の何回か、彼は私を縛り上げてレイプしました」。ガブリエラと名乗る女性はこう主張した。「ホテルの客室の床で泣きじゃくり、彼を見ると彼は笑っていました。私の反応を見て、そんなに俺のことを愛しているんだな、と言いました」

「虐待、性的暴力、身体的暴力、強制。いまだに毎日、後遺症に悩まされています。不眠症、PTSD、不安、とくに深刻な強迫性障害を抱えています」と言うのは、別の告発者アシュリー・モーガンさん。「彼は私を切り裂き、焼き尽くし、彼の拳を私の口に突っ込むのが『2人の愛の形』だと思い込ませました。他にもまだまだたくさんあります」

マンソンは2月1日の夜、Instagramでこうした疑惑に応えた。「明らかに私の芸術や生活は今までずっと世間を騒がせてきましたが、ここ最近の私に関する主張は恐ろしい現実の曲解です」と彼は投稿している。「私が親密な関係を結ぶ際はつねに、同じ趣向を持つパートナーと完全な同意のもとで行われたものです。他人がどんなに――理由はなんであれ――過去を誤って伝えようとも、それが真実です」

疑惑を受け、マンソンが現在所属するレコードレーベルLoma Vistaは、彼を除籍するとの声明を発表した。「エヴァン・レイチェル・ウッド他、マリリン・マンソンを加害者として名指しした女性たちによる本日の穏やかならぬ疑惑をふまえ、Loma Vistaは彼の最新アルバムのプロモーションを即時中止いたします。またこうした由々しき状況ゆえ、今後マリリン・マンソンとは一切業務を行わないことにいたしました」とレーベル側は述べている。

マンソンことワーナーが俳優として出演する予定だった新作『クリープショー』傑作選の放送局Shudderの親会社AMC Networksは、この疑惑を受けて彼の出演パートは放映しない、とヴァニティフェア誌に語った。

From Rolling Stone US.

Translated by Akiko Kato

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