ロス・ビッチョスが持つクンビアとロックのフレンドリーな関係 鳥居真道が考察

彼女たちの音楽がラテンの影響下にあるものだとわかったものの、あまりリテラシーが高くないので、トロピカルという言葉でしかそれを名指すことができませんでした。

KEXPでのライブ映像を観ているときに、キャロリーナというメンバーが持っている赤いビザールギターのピックガードに貼られた「I ♥ Cumbia」という文字列を発見しました。そこで、クンビアって串本節の… というふうに点と点が繋がったのでした。

ロス・ビッチョスの結成は、メンバーのインタビューによると、キャロリーナがリードギターのセラに『Roots Of Chica』というコンピを聴かせたところ、これを大いに気に入り、自分たちでやろうとメンバーを集めたことがきっかけとなっているようです。

『Roots Of Chica』はペルーのサイケ・クンビアであるところチーチャの音源をニューヨークのレーベル、Barbèがコンパイルしてリイシューした盤です。第二集までリリースされています。Spotifyにはありませんが、Bandcampで購入することができます。とても良い内容です。エレキインストが多く、たしかにこれはロス・ビッチョスのインスピレーションの源だと感じました。

Rolling Stone Japan 編集部

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