ザ・ウィークエンドは無視? グラミー賞2021年ノミネーションを巡る様々な反響をレポート

ボブ・ディランはノミネート無し

また、各メディアで絶賛を受けたボブ・ディランが一切ノミネートされていなかったり、大ヒットを飛ばしたハリー・スタイルズやBTSが主要部門では選外であることに首をかしげる人も多い。

Bob Dylan - Rough And Rowdy Ways


BTS - Dynamite


逆にノミネートを疑問視されていたのがブラック・プーマスだ。評価もセールスも目立ったものはなく、ほぼ無名の存在にもかかわらず、2019年のアルバムの「デラックス版」を2020年にリリースしたことで主要四部門のうち二部門でノミネート。それなら前述のアーティストたちを代わりに入れるべきだ、と考える人がいても決しておかしくはないだろう。

Black Pumas – Black Pumas (Deluxe Edition)


もっとも、今回のグラミーのノミネートはすべてが酷評されているわけではない。ロックやオルタナティヴ部門のバランスの良さは、ボブ・ディランの不在を除けば軒並み好評。ロックやカントリーにはノミネーションが全て女性の部門があることも好意的に受け止められている。

Phoebe Bridgers – Kyoto


最後に今年の結果を簡単に占おう。ノミネート数はビヨンセが最多9部門、それを追う形でテイラー・スウィフト、デュア・リパ、ロディ・リッチが6部門。2020年はオリジナルアルバムを出していないにもかかわらず、「Black Parade」だけで4部門もノミネートされているビヨンセの存在感は相変わらずだ。ただ、同じく9部門でノミネートされた第59回グラミー賞では主要四部門以外の2部門での受賞に留まっていることを考えると、ビヨンセ圧勝と簡単に予想することは出来ない。となると、やはりテイラー・スウィフトやデュア・リパやロディ・リッチ、そしてビヨンセのアシストを受けたミーガン・ジー・スタリオンあたりが今年の有力候補となりそうだが、果たして?

Taylor Swift – cardigan


Dua Lipa – Don’t Start Now


Roddy Ricch - The Box


Megan Thee Stallion - Savage Remix feat. Beyoncé


Edited by The Sign Magazine

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