ODD Foot Worksが語る新作EP、22分のショートフィルム『鳶飛蝶躍』

ー完成した映像作品を観て、SunBalkanさんはいかが思われましたか?

SunBalkan : 撮影している時から画がすごいなと思っていました。Pecoriが言いたい歌詞をOSRINさんがすごく汲んでくれて。歌詞の内容も大事にされているけど、そこまで曲メインの作品でもなくてバランスがとてもよいと思います。

ーTondenheyさんは、作品が完成してみていかがですか?

Tondenhey : 自分は先生役で出たんですけど、声が役者っぽくないなと思いました(笑)。あと、子役の方も含めて、役者さんそれぞれの世界があってすごいなと感じましたね。あまり観たことがない映像だったり、聴いたことがないものを作りたい意欲があるので、そういう意味では新しくておもしろいなと思います。



ー映像の中では、ガラケーや旧5千円札が描かれています。そこに2020年のODD Foot Worksの曲が乗るミスマッチな感じが、逆に自然に入ってきておもしろいなと思って。今作の舞台が現代ではないのには、どのような意図があるんですか?

Pecori : 俺が最後のほうで飛ぶシーンがあって。5千円札が舞ってパラパラパラってなる迫力ある画をスローで撮りたいねって話から「昔の5千円札ってなんかいいよね」というアイデアが出たり、女の子役の部屋が浜崎あゆみだらけだったりしたらいいよねってなっていって。2000年初期は、今の20代にとってちょうどモラトリアムな時期だと思うので、みんな好きなんですよ。

SunBalkan : 今生きている時代ではない時代を使うことで、結果として伝わりやすくなるんじゃないかなっていうのは、できあがってから思いましたね。

Tondenhey : 現代のことをやっても、あまり伝わりにくかったりするしね。

Rolling Stone Japan 編集部

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