ポール・マッカートニーのソロ名曲ベスト40選

ポール・マッカートニー(Photo by Robert R. McElroy/Getty)


4位「Live and Let Die」(邦題:007 死ぬのは奴らだ)
アルバム未収録シングル(1973年)

ウィングス時代の最もハードで毛色の異なるロック曲で、同名のジェームズ・ボンド映画向けに書き下ろした楽曲。ビートルズのプロデューサーだったジョージ・マーティンが、映画音楽を担当している(マッカートニーが007に出演するのではないか、という報道もあったが、本人は「馬鹿げた話だ」とローリングストーン誌にコメントしている)。マーティンが、スピード感のある派手なオーケストレーションと、中間部の落ち着いたレゲエの構成のアレンジをサポートした。英国と米国の両方でトップ10入りし、マッカートニーの最大のヒット作の一つとなった。今日に至るまで本作品はスタジアムやアリーナのセットリストに組み込まれ、曲の終わりには派手な花火が打ち上げられる。




3位「Too Many People」
収録アルバム『Ram』(1971年)

ソロとしての2ndアルバムがリリースされる頃、マッカートニーはあらゆる事に苛立っていた。まず自分の愛すべきバンドが分裂し、周囲からはマッカートニーに非があるかのように責められた。彼は自分のフラストレーションを痛烈な批判の曲に込めて、ニューヨークでレコーディングに臨んだ。「あれは君の最初の過ちだ。君は幸運を掴み、ふたつに引き裂いた」と、ジョン・レノンを直接的に攻撃した。「彼のお説教には少しイライラさせられていた」とマッカートニーは1984年に告白している。しかし楽曲のとてつもなく甘いメロディは、マッカートニーが自分の魅力をいつでも武器として利用できることの証明だった。「本当に当たり障りのない曲だ」と2001年に語った。「ちょっとした皮肉さ」




2位「Band on the Run」
収録アルバム『Band on the Run』(1973年)

マッカートニーがソロとして上手くやって行けるかどうか今なお疑問に思っている人がいるならば、「Band on the Run」が決定的な答えとなるだろう。ビートルズからの脱却を図るための、軽快なロックンロール組曲だ(“もしも僕らがここを抜けられたら”というフレーズは、ジョージ・ハリスンが会議中に呟いた言葉から来ているという)。しかしマッカートニーは衝突や制限されることに文句を言いながらも、楽しそうに叫んでいる。最終的に世界中が彼に味方して、本作は米国のポップチャートで1位を獲得した。以降、誰もマッカートニーを軽視する者はなくなった。




1位「Maybe I’m Amazed」(邦題:恋することのもどかしさ)
収録アルバム『McCartney』(1970年)

ポール・マッカートニーは、ロンドンのセント・ジョンズ・ウッド(7 Cavendish Avenue)にある自宅のピアノを弾きながら、飾り気のない純粋なラヴソングを作った。その頃の彼はビートルズの将来がどうなるか見えない中で、新しく仕入れたスチューダー製の4トラック・テープレコーダーを使って、さまざまなアイディアを試していた。「Junk」や「Teddy Boy」のように、ビートルズのアルバム用に数カ月〜数年前から温めていて、最終的に1970年のソロアルバムに収録された素晴らしい楽曲もある中で、本作は完全な新曲だった。自分のライフワークだったバンドが崩壊するのを目の当たりにした喪失感と、彼を支えてくれる妻リンダの存在の大きさを歌っている。「Maybe I’m Amazed」は特別な存在だった。だからアルバムの他の楽曲のようなDIY的なやり方ではなく、偽名を使い家族を伴ってEMIのアビーロード・スタジオを借り、正式なスタジオ機材を使用してレコーディングした。レコーディングもプロデュースも、さらに全ての楽器演奏も一人でこなし、リンダがコーラスを付けた。

「僕らは大いに楽しんだ」とマッカートニーは、その年(1970年)にローリングストーン誌に語っている。「自分たちの作業は内密に進めて、どの企業にも接触しなかった。盛り上がったよ」と。「Maybe I’m Amazed」は間違いなくアルバム『McCartney』のハイライトだと言える。アルバムは1970年に、ビートルズの映画『Let It Be』が公開される数週間前にリリースされた。ところが本作は、ラジオで頻繁にオンエアされていたにもかかわらず、シングルとしてはリリースされなかった。その後、ウィングス名義でリリースしたライヴアルバム『Wings Over America』から1977年にシングルカットされたバージョンが、チャートのトップ10入りした。その後、長年に渡り彼が経験してきた数々の絶頂期の中でも、ソロとしての初期の成功は特別なものと言える。控えめだが、栄光の第二幕の始まりとしては完璧なスタートだった。




【関連記事】ポール・マッカートニー×テイラー・スウィフト対談「誰かをそっと支えるような曲を書きたい」


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