スティーヴィー・ワンダーがキング牧師へ贈る手紙、人種差別撤廃への意志を読む

キング牧師と同じく、ロックンロールの殿堂(Rock and Roll Hall of Fame)の受賞者であるスティーヴィーはさらに、「嘘や欺瞞にはもう懲り懲りだ」と語り、神を都合の良いように利用する人間や、真実が明かされようともがいているにも関わらず、400年にも渡る問題に対して、「口では正しい行動を起こそうとしてはいたが、私たちは、アメリカにも神にも、自分自身の記憶にも不義理だ。私たちの言葉が行動になるまで、真実は生まれない。これまでの400年のような歴史をまた繰り返すだけだ」と、のんきな解決策を探そうとする政治家たちを激しく非難した。

また、スティーヴィーは同じく書簡で「バイデン大統領とハリス副大統領に、この国での不平等の歴史に関する真実を調査する、公式な政府機関を創設することを求める。こうして明らかにされる真実は歴史を有効なものにし、この機関は和解を促すだろう」、「真実なしでは責任を持てない。責任なしには赦しを与えられない。赦しなしには癒しもない」と、人種差別をさらに失くすための「トゥルース・コミッション」を要求している。

書簡の最後は「今日、あなたの名誉をたたえるこの日に、私は自分の見たものを伝え、聞いたことを受け入れる勇気を持つことを誓う。あなたの魂の下、私は議員たちに対して、彼らが知っていること、直に見たものを伝えることを求め、責任、赦し、癒しへの第一歩を踏み出す」と、締め括った。

From:Stevie Wonder Calls for ‘Truth Commission’ in Open Letter Honoring Dr. King

Translated by Kohei Ebina

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