LOW IQ 01の青春時代 「スラップ奏法に目覚めた1989年」

ー嘉門タツオの替え歌の中にある種のDNA的な部分って、イチさんの血の中にも確実にありますよね(笑)。映画はどうでしょう?

これも毎回言っちゃうんだけど、寅さんはやっぱりすごいですね。毎年入ってるから、やっぱり国民的映画なんだね。あと『オルゴール』。これって要は長渕剛さん主演ドラマ『とんぼ』からの流れだよね。『とんぼ』が1988年に始まったんだけど、1989年のクールまで続いたんだよね。すごい血を流しながらタバコを吸う最終回すごいよね。そこから生きてたっていう設定で、8年後にドラマスペシャル『英二再び』っていうの放送していた。哀川翔が演じるツネが出世して変わってしまったっていうストーリーでさ。



ー洋画はどうでしょう?

洋画だと1位は『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』か。俺にとっての1989年の洋画はやっぱり『ブラック・レイン』かな。松田優作さんが出てましたよ。

ーこれが松田優作さんの遺作になるんですね。

これがかっこよかったんだよね。すごい覚えてる。亡くなった時に優作さんの家の前にワイドショーの報道陣が集まってて、家の中から「優作さーん!」って偲ぶ声が中から聞こえてて。優作さんは、俺も子供の頃から『探偵物語』とか観てきたし、やっぱりショックだったね。『ブラック・レイン』でも、彼は超かっこよかった。あと、この作品に出てたガッツ石松もいいんだよね。

ーガッツ石松さんも出てたんですね。その頃からガッツさんは俳優モードにもなっていた。

『ブラック・レイン』でも警察の役でね。高倉健さんも出てたけど、ガッツさんもいいんだよ。あの喋り方で「英語じゃわかんねえんだよ、日本語で喋れ(モノマネ)」ってさ。

Rolling Stone Japan 編集部

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