米議事堂乱入の男、ペンス副大統領に脅迫メモ「正義が果たされるのは時間の問題」

チャンズリー容疑者は「エイリアン」を自称

摘要書によると、チャンズリー容疑者は精神不安定な危険人物で、「自分はエイリアン、または高次元的な存在で、今は地球にいるものの、やがて別の現実へ登っていくのだ、という考えを公言」するQアノンの熱心な信者と表現されている。Qアノンに関しては、「悪魔を崇拝し、人肉を喰らう小児性愛者が世界的な児童売春組織を運営し、ドナルド・トランプ大統領への反乱をもくろんでいるという根拠のない虚構に満ちた陰謀を信じる人々」と簡潔にまとめられている。

裁判資料には、チャンズリー容疑者がペンス副大統領宛てに残したメモの意味に対する連邦政府の疑問も記されている。チャンズリー容疑者は「マイク・ペンス副大統領、バラク・オバマ前大統領、ヒラリー・クリントン前上院議員、ジョー・バイデン次期大統領をはじめとする現職および過去の政治リーダーらはスパイで、多岐にわたる不正に関与していると延々と批判を並べていた」という。

メモが意味するところについて、政府とチャンズリー容疑者の意見は一致していない。摘要書によれば、「本人は、メモは脅しではないと陳述している」ものの、「政府はこれに強く反対している」。

チャンズリー容疑者の弁護を務めるセントルイスのアルバート・S・ワトキンス弁護士は、ローリングストーン誌に声明を宛て、依頼人は平和的な人物で犯罪歴もなく、ひとえに彼がリーダーと仰ぐドナルド・トランプ氏に従っただけだ、と述べた。「(チャンズリー氏は)大統領の言葉に耳を傾け、一緒にペンシルベニア・アベニューを歩いて議事堂へゆこう、という呼びかけを聞いたのです……1978年、ジム・ジョーンズという名の人物は群衆を説得し、元イギリス植民地ガイアナへと連れていきました。彼の信奉者はみな温厚かつ賢明な人々で、言われるがままにKool Aidを飲んだのです。1月6日の出来事で欠けていたのはただひとつ、Kool Aidでいっぱいになった大きなクーラーボックスだけです」。彼は依頼人の恩赦を請求するつもりだ、とも述べた。

from Rolling Stone US

Translated by Akiko Kato

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