デヴィッド・ボウイの人気ミュージックビデオ10選

3.「火星の生活」(1973年)


ボウイ4番目のMV(当時はプロモーション・ビデオと呼ばれていた)で、シンプルかつ華やかな仕上がりとなっている。監督はミック・ロック。明るいオレンジ色に染めたマレットヘアのボウイは淡いブルーのスーツに身を包み、安っぽい化粧をして、何もない真っ白な背景に一人で立ち、まるでグラムロックスタイルの宇宙人であるかのように、この特徴的な曲をドラマチックに歌っている。


2.「Jazzin’ for Blue Jean」(1984年)


20分間のショートフィルムで、この曲の世界観を映画的に表現している。このビデオの監督は、2年後に映画『ビギナーズ』でも共に仕事をするジュリアン・テンプル。ボウイは一般人「ヴィック」とロックスター「スクリーミング・ロード・バイロン」の2役を演じている。冴えない男ヴィックは、バーでバイロンの大ファンだという女の子に出会い、バイロンの知り合いであると嘘をついてしまう。ヴィックはライブ会場で、女の子を引き合せたいと何とかバイロンを説得する。約束は果たされたが、せっかくのデートは、バイロンにとって代わられてしまう。


1.「アッシュズ・トゥ・アッシュズ」(1980年)


この作品は単に人気があるだけでなく、80年代における最も象徴的なMVの一つとも言える。80年代初めにリリースされた当時、このビデオクリップの制作費はMV史上最高額を記録した。この時代においてもMVは依然として目新しいメディアだったが、ボウイは自分の軌跡と幼い頃好きだったもの(このビデオでは全編にわたり、ケバケバしいピエロの格好で度々登場する)を未来的なシーンの中に描き、時代の先を行く姿勢を世に示している。また刺激的な効果を高める映像色彩補正を至るところに割り込ませ、最先端の特殊効果をうまく利用している。


From Rolling Stone US.

Translated by Rolling Stone Japan

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