性労働者のコミュニティから「物語」を盗むな 米女優に批判殺到

2020年11月22日、カリフォルニア州ロサンゼルスのマイクロソフト・シアターで、2020年アメリカン・ミュージック・アウォードに出席したラヴァーン・コックス(Photo by Emma McIntyre /AMA2020/Getty Images)



「彼女にとって私たちは閲覧件数を稼ぐ手段でしかない」

『Sell/Buy/Date』映画化のニュースが出た後、『ホット・ガールズ・ウォンテッド』に出演したセックスワーカーたち――製作チームから騙された、あるいは約束を反故にされたと主張するセックスワーカーたちは、ジョーンズがまたもや風俗業を題材にしたプロジェクトをプロデュースすると聞いて怒りに燃えた。「前の2作品であれだけ批判されながら、ラシダがまたセックスワークのドキュメンタリーを作るなんて信じられない」と言うオータム・ケイさんは、『ホット・ガールズ・ウォンテッド』製作陣が無断で彼女のPeriscopeのビデオチャット映像を投稿したと主張している。「彼女はまるで私たちのことを気にかけているような顔をしていますが、彼女にとって私たちは閲覧件数を稼ぐ手段でしかないんです」



セックスワーカーのジア・ペイジさんは以前、ドキュメンタリーの製作陣が彼女のFacebookの写真と本名の一部を公開し、映画の中では家族やプライベートは避けてほしいという本人の意向を尊重しなかったと主張していた。『Sell/Buy/Date』映画化のニュースを聞いて、彼女は他のセックスワーカーに、映画に関わらないようTwitterで警告した。「何年も彼女にツイートしているわ。新しく入ったセックスワーカーの子たちに、彼女の仕打ちを警告したくてね。でも、今度は違うだろうと思って参加しちゃう子は絶対いるのよ」と、彼女はローリングストーン誌に語った。「私があんなひどい目に遭った後で、他の子にも同じような思いをさせたくないの」(ペイジさんの出演に関して、製作陣は倫理に違反することは一切なかったと否定している)

ジョーンズ、コックス、ストリープの代理人にコメントを求めたが、すぐに返答は得られなかった。だがジョーンズは以前、『ホット・ガールズ・ウォンテッド』が風俗業にうがった見方をしているという批判に反論し、シリーズで描かれている内容は「すべての人に当てはまるわけではない」と主張した。「風俗関係者の多くが、あの映画はセックスワークを差別し、偏見をさらに強めたと感じているけれど、私たちはそんなこと全く意図していなかった」と、かつてローリングストーン誌にも語っている。

Translated by Akiko Kato

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