浜田省吾、2000年代以降の作品とライブ音源を水谷公生と振り返る

誓い / 浜田省吾

田家:この曲を選ばれたのは?

水谷:このレコーディングの最中に僕の仲良かった友人が二人亡くなったんです。一人は僕の主治医で年下なんですけど、とても大事な人だったんですよ。もう一人は日本のアニメやKAWAII文化を世界に広めた方で、彼も亡くなったんですよ。僕の中ではとにかく辛くて、レコーディング中の時も泣けてしまって。こういう曲は、自分の中で失った人のこともあるし、色々なことで共有できる曲だと思います。来年は皆が笑えることを願いまして、これを祈りの曲として選びました。

田家:実は、この番組の制作クレジットに加藤与佐雄という名前が出てくるんですが、彼がON THE ROAD 2015-2016の間に癌になりまして。絶対浜田さんのツアーだけは見るんだと言って、でも叶わなかったんですね。一月に東京国際フォーラムでの公演があって、その日の夜がお通夜で。ライブの後に行きましたが、この曲を聴いた時は泣きましたね。

田家:今年最後の「J-POP LEGEND FORUM」浜田省吾特集。最後の曲はこちらで決めさせていただきたいんです。「君が人生の時…」です。なぜこの曲で終わるかはお聴きいただければお分かりになると思いますが、オリジナルのアレンジは水谷さんが手掛けましたよね。あのアルバムで思い出されることはありますか?

水谷:僕の方が浜田さんより年上なんですけど、この曲を聴いて教えられることがたくさんありましたね。

田家:「君が人生の時… 」は、一昨年のファンクラブツアーのライブ映像『Welcome back to The 70’s "Journey of a Songwriter" since 1975 「君が人生の時〜Time of Your Life」』の付属ライブCDからお聴きいただこうと思うんですが、あのツアーはどう思われましたか?

水谷:ステージもそうなんですけど、こうして聴いていても圧倒されますよね。しかも僕がアレンジした曲が多かったので、当時周りに誰がいたとか色々なことを思い出して聴いたので思い出深いものでした。パワーもあったしね。

田家:Welcome back to The 70’s "Journey of a Songwriter" since 1975 「君が人生の時〜Time of Your Life」の中で、浜田さんがなぜこのWelcome backシリーズをやろうと思ったのかというのをステージで話しておりまして。そのMCから「君が人生の時…」をお聴きいただこうと思います。

Rolling Stone Japan 編集部

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