浜田省吾ファンクラブツアー映像、板屋宏幸監督とともに振り返る

田家:元気ですか?

板屋:元気ですよ。

田家:今年はこの「元気ですか?」という挨拶が、真に迫っている感じがありますね。皆元気かな? と思いながら暮らしてきました。そして今日は、板屋さんに映像作品『Shogo Hamada Official Fan Club Presents "100% FAN FUN FAN" On The Avenue 2013「曇り時々雨のち晴れ」』の話を伺おうと思うんですが、その前に今流れている「みちくさ」のMVも板屋さんが手掛けられているんですよね。

板屋:そうですね。アニメーションのクリエイターの方もいらっしゃるんですが、ストーリーやキャラクターの設定は僕が考えました。元々浜田さんから「シンプルなアニメを作るのはどうかな」と言われていまして。二頭身、三頭身のアニメのキャラクターの浜田さんを作って。でもあれは最終的に五頭身になってるんですけどね。

田家:可愛らしいですよね。シンプルなアニメには見えますが、ちゃんとストーリーとテーマが時間に沿って流れていますもんね。

板屋:浜田さんからは、箇条書きで色々な人や動物に出会う、四季折々が移り変わるなど要素をもらって、そこから僕がストーリーラインを作ったんです。浜田さんが道草をして色々な動物や人々に出会って、その最中に様々な人生があるというテーマなんです。もしこのラジオを聴いてMVを見てみようかなと思う方がいたら、注目して欲しいところがあるんです。子供が二人で、木に水をやってるんですよ。季節が過ぎていくと、子供たちは青年、カップルになり木も成長していて。浜田さんが歩いていくと子供ができていて、家族ができている。さらに季節が巡ると、子供が結婚して巣立っていって、最後には都会に戻る前に老夫婦と出会う。木も大きくなっている。でもその木の足元には、子供の頃に使っていたジョウロやスコップがあるんです。そこには色々な人生があるんだなと。あと、これは恐らく浜田さんのアイディアだと思うんですけど、歌詞がNHK「みんなのうた」にありそうな、子供にもわかりやすいようにと平仮名を多くしてるんです。そういうところも見てもらえたらなと思います。

田家:もう一つ、ライブ映像作品の前にこの曲の話も伺いたいです。9月にリリースされたシングル『MIRROR / DANCE』から「DANCE」、2020年バージョンです。

Rolling Stone Japan 編集部

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