ヒットを量産するTikTok、当事者たちが明かすサクセスストーリーの裏側

左からミーガン・ジー・スタリオン、ジェイソン・デルーロ、24kGoldn(Illustration by Nazario Graziano for Rolling Stone. Photographs in illustration by John Parra/Getty Images; Pier Marcho Tacca/Redferns; John Sciulli/Getty Images)


「キング・オブ・TikTok」とは?

TikTokの次のサクセスストーリーは、ジェイソン・デルーロのようなものになるかもしれない。2020年にTikTokで自身のキャリアを再構築し、スターの地位を築いた人物だ。世界中の都市がロックダウンされる前に、TikTokのアノナス氏はLAにあるデルーロの自宅を訪れ、同アプリの優れた活用方法を2時間かけて伝授した。いまでは3千万人超のフォロワーを抱えるデルーロのTikTok投稿は、彼の音楽と同じくらい有名になった。そんな彼のことを、アノナス氏は「キング・オブ・TikTok」と呼ぶ。


ジェイソン・デルーロ(Photo by David Strbik)

デルーロの動画は面白おかしく、いかにもTikTokらしい。ある時、デルーロはタイトなスパイダーマン・スーツに身を包み、人気の「Wipe It Down」チャレンジに挑んだ。それが世界中に股間の輪郭をさらす結果となってしまった。「信じてくれよ、あんなことになるなんて、マジで思ってなかったんだ」と笑いながらデルーロは語る。「みんなと同じ、50ドルのスパイダーマンのコスチュームを着ただけだよ」。

TikTokを使うようになって以来、同アプリはデルーロにとってフルタイムの仕事となった。ウォルマートのようなスポンサーとのパートナーシップのおかげで動画ごとに7万5千ドル(約795万円)がデルーロに入ると言われているが、実際のギャラはもっと高額だと彼は言う。「TikTokのすごさに、みんなまだ気づいていないんじゃないかな。何千万人が俺のページを見てくれる……そこまでの数が出せるプラットフォームなんて他にないだろう?」

さらにデルーロは、TikTokで見つけたビートを正真正銘のヒット曲に変えようとしている。音楽プロデューサーのJawsh 685とデルーロの「Savage Love」ほど、ポップスにおけるTikTok効果を証明する楽曲はないだろう。もともと「Savage Love」はインスト曲で、デルーロがヴォーカルを加える以前からTikTokのダンス動画で人気を博していた。当初は同楽曲がJawsh 685の楽曲だということは伏せられていたものの、最終的には両者のクレジットが入り、全米シングルチャートで7位にランクインする快挙を達成した。



その後、デルーロはTikTokで流行っていたPuri、Jhorrmountain、Adjeの楽曲「Coño」に目をつけ、7月にはバイラルヒットを狙ったTikTok向けの新作ダンス動画と合わせて「Take You Dancing」という楽曲をリリースした。「TikTokで何か面白いことをしようとしたのがきっかけなんだ。金儲けを目論んだわけじゃない」とデルーロは言う。「ただ、楽曲が独りでに大きくなっていったんだよ」。


From Rolling Stone US.

Translated by Shoko Natori

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