隔離中の変態たちに残された唯一の選択肢、バーチャル乱行パーティとは?|2020年ベスト

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露出症の人々は以前からこうした目的でZoomを使っている

プライバシー問題で、いまだにZoomを使うのをためらっている人もいる。身バレしないようガードを固めているようなバーチャルセックスの参加者にとっては、特に気がかりな点だ。同プラットフォームには、Zoomボマーと呼ばれるネットトロールも存在している。公開されているリンクを乗っ取って嫌がらせしたり、人種差別的な発言や反ユダヤ的な発言を投稿したりするのだ。イベントの制作会社House of Scorpioの創業者ラリーザ・フックス氏にとっても、こうした違反者は悩みの種だ。参加者の同意なしにコンテンツが録画されたりスクリーンショットされたりする危険もある。

「対人イベントを開催する際は、お客様には一定の安全対策をクリアしてもらい、全員のプライバシーが確実に守られるようにしています。ですが、インターネットでは同じようなことは保証できません」とフックス氏。「お客様にそこまですることはできないでしょう」。House of ScorpioはZoomでセックスビンゴやエロ本クラブのような、セックスに肯定的なイベントを開いているが、セックスパーティの開催には至っていない。

バズ氏のパーティでも何人かの参加者がこうした懸念を口にし、顔が画面に映らないようにしたり画面を暗くしているような他のメンバーを、こっそり録画しているに違いないと非難しているそうだ。「一触即発状態です。みんなこう言っています、『こいつらはどこの誰だ? 録画してるんじゃないか?』って」。彼も実際に録画が行われている現場を見たことはない。録画されている場合は参加者にアラートを流す機能をオンにして、録画の可能性を最小限に抑える努力はしている。だが当然、誰かが携帯電話を抜き出して、誰かがヌイているところを録画していないという保証はない。バーチャル乱交の参加者もそうした現実は十分認識している。「ある意味コミュニティを信頼して、みんながヤってると思わなきゃだめ」と言うのは37歳のエヴリン(仮名)。NSFWのカップルナイトに参加していたNPO職員だ。

数々のソーシャルネットワークと同じくZoomも、他人のマスタベーションを見るためのプラットフォームだとは思われたくない――実際にみな、そうした目的で使っているとしてもだ。「Zoomのユーザー規約は、プラットフォーム上の卑猥で、不適切で、違法または暴力的なアクティビティやコンテンツをはっきり禁じています」と、同社の広報担当者は言った。「ユーザーにも、規約違反と疑わしき行為を報告するよう呼びかけています。またマシンラーニングなどの複数のツールを駆使して、違反していると疑わしきアカウントを積極的に特定するようにしています」。具体的にマシンラーニングがどういうものか、一体どうやって集団マスタべーションを鑑賞している人々を特定できるのか、と続けて質問してみたが、同社の幹部職員から返答はなかった。

だがZoomの広報担当者は、Zoomはビジネス目的のツールであり、「いかなる有害かつ卑猥、または不適切なアクティビティ」、とくに「ヌードや暴力、ポルノ、(および)性的にあからさまな素材を提示した業務」で使用している人々には「様々な措置」を講じるつもりだ、と述べた。

バズ氏はこれを戯言と称し、露出症の人々は以前からこうした目的でZoomを使っている、と言った。「こういうことが行われていないと思い込みたがる、企業の典型ですよ。もちろん、実際はやっているんです」(こうした背景から、彼は一度Zoomセックスパーティで「ビジネススーツナイト」というテーマのパーティを開催した。参加者は、実際にZoomで会議を開いているかのように振舞い、バズ氏の合図で一斉にパンツを下ろし――「我々のサービスは企業ツールです」というZoomのメッセージに答えた)。それでも、パーティがZoomボマーの関心を引いたり、同社から締め出されるのを恐れて、本名は伏せてほしいと言う――もっとも、現在Zoomがデータの扱いやセキュリティ管理で調査されていることを考えれば、自宅待機中に狭い部屋の中で自慰している20~30人の男性が真っ先に狙われることはほぼないだろう。

Translated by Akiko Kato

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