モー娘。小田さくらが語る「実力派」の葛藤とプロ意識

小田さくら(Photo by Haruki Horikawa)

モーニング娘。’20の2020年が終わり、モーニング娘。’21の2021年が始まる。

コロナ禍の影響もあり2020年のリリースは「KOKORO&KARADA/LOVEペディア/人間関係No way way」「純情エビデンス/ギューされたいだけなのに」のみだったが、そのぶん個々の活躍にフォーカスが当たった一年だったように思う。Rolling Stone JapanではInstagramで注目を集めた生田衣梨奈にインタビューを敢行。グループの魅力を「広げる」という点で彼女が担っている役割を掘り下げた。

今回、12月にリリースされたモーニング娘。’20「純情エビデンス/ギューされたいだけなのに」に合わせて、11期メンバー小田さくらに話を聞くことができた。2019年末〜2020年初頭にかけて実はスランプの真っ只中にいたという小田。そこからの自粛期間を経て、カバー曲に挑んだツアー、新曲への貢献など、2020年に彼女が経験してきたことを通して、新たな一年を迎えるモーニング娘。の未来を考えた。その魂のこもった言葉の一つひとつからは、音楽的な側面だけではなく、今ではグループの精神的な支柱になった小田さくらの姿が浮かび上がってくるだろう。

取材日の前夜、Twitterでトレンド入りしたトピック(小田によるLiSA「紅蓮華」カバーの動画が注目を集めた)からインタビューは始まった。

ー昨晩の「小田さくら」Twitterトレンド入りには驚きました。6月に発足したハロー!アニソン部の活動の成果とも言えますよね。

小田:最初は自信が全然なくて。私はアニソン部にあれだけたくさん出演させてもらって「(歌う曲を)選んでいいですよ」って言われてるにも関わらず、「紅蓮華」はそれまでずっと避けていたんです。そしたらこないだ、収録の前日に資料を見たら“明日、小田、紅蓮華”ってって書いてあって、え~! 歌うんですか!?って。 だから歌ってからもあんまり自信がなくて、トレンド入りが悪い方向だと思ったんですよ。でもそうじゃなかったので安心しました。



ー小田さんや今のモー娘。を知らない人も反応してましたよね。

小田:モーニング娘。には8年間いますけど、それでも尚、新しく知ってくださる方が多くて。ROCK IN JAPANのステージに立ったり、音楽番組の特番に出たり、そういうことがきっかけで「凄い!」ってその都度言われるということは、やっぱり見つけてもらえてないだけというか。モーニング娘。’20のパフォーマンスを見ていただければ毎回爆発が起きるみたいな感覚があるので、もっと見ていただかないといけないなと思います。



ーなるほど。

小田:ROCK IN JAPANでは「体力おばけ」と言われ、その話に関する取材もたくさんさせてもらって、ネットの記事もたくさん出て注目を集めました。本当に凄い!って。でも私自身は、もっとカッコいいことを単独のツアーでやっていると思っているし、ROCK IN JAPANでも普段と変わらないことをやっていただけなので……ということは、いつも私たちがやってることは間違いじゃないと毎回思いますね。本当に見つけてほしい(笑)。

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