DAWと人による奇跡的なアンサンブル 鳥居真道が徹底考察

ドラムセットは大小様々な太鼓とシンバルが組み合わさって出来ています。太鼓は大きければ大きいほど音高が低い。低いものから見ていきましょう。

まず、正面から見て真ん中にでんと構えているのがバスドラムです。これがもっともサイズが大きく、もっともピッチが低い。その次に低いのがフロアタムです。正面から見て左側に置かれた縦長の筒です。フロアタムをふたつ用意して、片方をコーヒーテーブルと呼ぶという定番のドラマージョークがあります。

続いてラックタム。バスドラムの上に備え付けられている太鼓です。ピッチの高いものと低いものを2つ使う人もいるし、1つだけという人もいます。そして、ドラムセットの中心といっても良いスネア。太鼓の底にスナッピーと呼ばれる金属製のワイアーをまとめた帯状のものが取り付けられており、これが共振してよく響くのが特徴です。

次にシンバル類です。ドラムセットに組み込まれている定番のシンバルは、ライド、クラッシュ、ハイハットの3つ。ハイハットはつがいになった2枚のシンバルをペダルに開閉できるようになっています。足で踏むだけで音を鳴らすこともできるし、開いた状態で叩き、足で閉じてミュートすることも可能です。それゆえドラムセットのなかで唯一音価コントロールができる楽器と言われています。ライドとクラッシュについては割愛します。

ドラムセットのなかで主に使われるのがバスドラムとスネアとハイハットの3つです。これを「3点」と呼びます。ロー、ミッド、ハイという異なる帯域の組み合わせで、様々なビートのパターンが構成されています。

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