BiSHモモコグミカンパニーと遠野遥が語る「書くこと」の意味

左からBiSHのモモコグミカンパニー、遠野遥(Photo by Kana Tarumi)



小説を書く「筋肉」の鍛え方

モモコ:芥川賞は前から意識されてたんですか。

遠野:賞はなんとなくチラつきますよね。とくに芥川賞っていうのは。小説を書いてるとどこかにその存在がチラついてくる。そこから解放されたので、賞が取れてよかったです。自分が取りたいか取りたくないかに関わらず、出版社の方も言ってくるので。そういう煩わしいことから離れられてよかった。取っちゃったら気にしなくていいから。

モモコ:いいですね、その発想! 遠野さんは毎日の中で小説を書く「筋肉」ってどうやって鍛えていますか? 私はどんなにたくさん本を読んでいても書くこととは違うなと思ってて。それで今年に入ってから手始めに毎日日記をつけるようにしてるんです。

遠野:それは凄い。自分も難しいなと思っていて、ギターとかだったらフレーズの練習をしたり曲をコピーしたりしてる時に、上手くなっていくのかなと思ってたんですけど、小説って何をしてる時に上手くなるんだろうなっていうのがよくわからないんですよね。先輩の作家さんに訊くと、とりあえずいっぱい読めって言われる。だから読むのも大事なのかなと思ってます。あと、デビュー前から日記をつけてたって作家も多い。

モモコ:毎日どこかしらに書く・読むを生活の中で取り入れていく。

遠野:そうですね。何かしら書くっていうのが大事なんじゃないのかなっていう気はしてます。

モモコ:じゃあ、日記は間違ってなかったってことですね!

遠野:いいと思います。私は日記をやってこなかったタイプなんですけど、ちょっと取り入れたほうがいいのかなって。

モモコ:日記の中でも何を書くのかすごい迷うこともありますね。自分の中で引っかかった人の言葉とか。今日の心を書くべきか、例えば事実だけ書くかとか。「今日はこの本を読了した」とか「○○って曲を知った」とか。

遠野:書くことで考えが深まることもあると思うし。いろいろ効き目がある気がします。文章も単純に上手くなるし、日記を書くことによって自分がこんなことを考えてたんだってことがわかって、自分のことが理解できたりとか整理できたりもするだろうなって。日記書いたことない人間の想像ですが……。

モモコ:今後書く予定はあるんですか。

遠野:そうですね……。トレーニングとしてやってみてもいいかなとは思いますね。

モモコ:私、BiSHのメンバーと交換日記をやってるんですよ。

遠野:ほんとですか。それ、いいな。

モモコ:メンバーのリンリンと。2冊目に入ったんですけど、結構面白い(笑)。

遠野:それは世には出ないんですか。

モモコ:出ないですね。本当に細々と始めたことなんです。毎回ランキングを考えないといけないんですよ。いろんなコーナーがあって(笑)。○○ランキングとか。この前は嫌いな木のランキングとか。ネタ尽きてるって思って(笑)。ベスト3まで考えないといけない。絵しりとりとかね。

遠野:それいいじゃないですか。そういうのもエッセイの題材になりそうですね。

モモコ:そうですね。大人になってからやると思わなかったので、ちょっと面白いです。

遠野:たしかに学校みたいな感じ。

【画像を見る】対談中のモモコグミカンパニーと遠野遥

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