田中宗一郎とサイン・マガジンが選ぶ、2020年を象徴する100曲

「Rolling Stone Japan vol.13」掲載「POP RULES THE WORLD

12月25日発売の音楽カルチャー誌「Rolling Stone Japan vol.13」の特集企画「POP RULES THE WORLD」にて、田中宗一郎とザ・サイン・マガジンによる「2020年を象徴する100曲」が公開された。ここでは特集記事のリードテキストとプレイリストを紹介する。

音楽批評家の田中宗一郎とザ・サイン・マガジンによる「POP RULES THE WORLD」では、2020年という歴史的な変節の年を「トレンド」「アルバム」の切り口、そして米ローリングストーン誌の年間アルバムチャートと年間ソングチャートとともに振り返る。同企画のセレクトによる「2020年を象徴する100曲」のプレイリストも公開。

2020年代という新たなディケイドはパンデミックによって始まった。この世界的な厄災は多くの人々の命や雇用機会を奪うと同時に、我々が暮らす世界の構造的な歪みを改めて浮き彫りにし、もはや資本主義に対する無自覚な信奉という20世紀的な価値観を根本から再定義すべきフェーズに突入した、という目覚めを与えたと言ってもいいだろう。社会的な混乱と、それに呼応するようにポップカルチャー全体がキラ星のような傑作や新たな才能を次々と産み落とした2016年に代表される「栄光の2010年代」は完全に終わった。より険しく、だが新たな可能性に満ちた時代に我々はいる。今号ではそんな歴史的な変節をレポートしよう。
(以上リードより)

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