PassCodeが武道館に立つ意味、サウンドプロデューサーと南菜生が語るグループの軌跡

目標よりも「気合い」で勝負

―リニューアル後のライブはどんな反応だったんですか?

平地 「アスタリスク」のMVを公開してちょっと時間を置いてから初ライブがあったんですけど、人生初の何十人っていうラウドアイドルファンのお客さんがPassCodeの取り置きチケットで東京から観に来てくださって、その瞬間は「これはもう、勝ったんちゃうか?」と。しかも、評判もよかったんですよ。

南 それまでは動画の再生回数が1000回超えたことがなかったんですけど、「アスタリスク」のMVが1000回を超えたので、「1000超えてる~! 売れてる~!」って(笑)。

―あはは!

平地 それでちょっと調子乗って、2回目のライブやったらお客さん2人やったんですよ(笑)。「甘ないな、人生」って。

南 全然うまいこといかんかった(笑)。

―そこからどうやって今の形へとサウンドを研ぎ澄ませていくんですか?

平地 どういう感じスか、やちいさん。

南 平地さんがやってみたい曲を作って、それをメンバーにライブでやらせてみて、その反応を見て、「あ、これはちょっと違ってたか」「これはいい感じの反応やな」って感じでやっていってましたね。メジャーデビュー以降はいろいろとやり方が増えたんですけど、それまでは本当にいきあたりばったりで。計画的じゃなかったし、「売れるやろ」みたいな感覚もなかった気がします。「面白そうやね」っていう気持ちでしか動いてなかった。

平地 そうやんね。いついつまでにこういう目標を達成するっていうやり方じゃなくて、その日その日の対バンで勝ちに行くしかないっていう気合い。

南 当時は本当に適当でしたもんね。

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