ちゃんみなとSKY-HIが贈る、真面目に不真面目なクリスマス・ソング

「我々はもっと楽しく、もっと幸せになりたいと考えていた」

ーサウンドプロダクションに関しても聞きたいんですけど、お互いのグッとくるポイントというか趣味趣向をすり合わせているんですか?

SKY-HI : いざクリスマス・ソングをどうするってなった時に、プロダクトの舵をちゃんみなに握ってもらったんです。僕も知りたかったし、見たかったから。プロデューサーのDr.Rと会うのが俺は初めてで、ちゃんみなはずっとやっている仲でもあるので、なおさら舵取りは任せるよって。

ちゃんみな : 任せてもらって、ちょっとプレッシャーを感じていたんですけど、一旦スタジオ入ってSakaiさんと2人で「なんか違うところいきたくない? 迷路にはまる覚悟で60’sいってみない? 」ってことを話して。私も60’sの楽曲も聴いていたし、クリスマス・ソングを作るってなった段階で「最低なクリスマスね」ってワードとメロディはあったので、どうはめようかと思って作っていったんです。いざスタジオに来たとき、デレデッデッデとか、プーンってサウンドが聴こえたときにはどう思ったの?

SKY-HI : 俺も任せるって言ったけど、スタート段階で意識が介入してないとあれかなと思って、スタジオの扉をガチャって開けたら、プェーン(※シンセブラスのスタブ音)って。

ちゃんみな : (笑)。最初は「大丈夫かな?」って顔をしながら来たけど、想像力が豊かだから、すぐにおもしろいじゃんってなってくれて。次の日にはもうトラックは完成して、2人で並びながらリリックを書き始めたんです。普通アーティストが持っている感覚がちょっとでも違うなって思ったら、気持ち悪くて進められないんですよ。だけど、この楽曲はスルスルといって。入口、出口が狭い楽曲なんですけど、見事にはまったから、あまり苦じゃなかったというか、そんなに難しくなかったよね。

SKY-HI : 全然苦労はなかったね。感覚的な話で申し訳ないんですけど、おもしろい部分やギャグ的要素が多分に含まれる可能性があるのでご注意くださいみたいな方向だったけど、単純にかっこいい音楽だなって感覚があった。それがすごくデカかったし丹念に掘り進めていく作業だった。肩に力を入れてかっこよく思われたいみたいにやるんじゃなくて、我々はもっと楽しく、もっと幸せになりたいと考えていた。その上で、俺はちゃんみなの足を引っ張りたくないし、ちゃんみなもそういうふうに思っていてくれたらしくて。ヴォーカル・プロダクトは気が抜けないから、丁寧に作り込んでいく必要はあったけどっていう感じです。

Rolling Stone Japan 編集部

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