RADWIMPS15周年記念ライブ完遂「この世界にはまだない新しいメッセージを残していく」

RADWIMPS「15th Anniversary Special Concert」(Photo by Takeshi Yao)

RADWIMPSがメジャーデビュー15周年を記念して開催した「15th Anniversary Special Concert」横浜アリーナ公演のオフィシャルライブレポをお届け。ライターは三宅正一。

配信開始と同時に、映像に映し出される夜の都会を行き交う人々。そこにいる誰しもの口元がマスクに覆われている。それは、今現在の市井の風景。観覧車に設置された時計は18時59分を表示している。歩みを進めていた女性が一瞬、立ち止まる。19時00分、RADWIMPSのライブが幕を開ける。

2020年11月23日(月・祝)。この日はちょうどRADWIMPSのメジャーデビュー15周年記念日にあたる。15周年の今年、彼らは3月から初のドーム公演を含む「こんにちは日本 〜KONNICHIWA NIPPON〜 TOUR 2020」、さらには北米、ヨーロッパ、アジアを回る予定だったワールドツアーを開催する予定だった。しかし、言うまでもなく新型コロナウイルスの影響によりそのすべてが中止となってしまった。コロナの時代によってかかった負荷により消滅してしまったさまざまな周年のトピックスと出来事。それらを受け止めながらしかし、RADWIMPSはそれでも今やれること、やるべきことに最大限の熱意と創造性を注ぎ、また新型コロナウイルスに細心の注意を払うことで横浜アリーナにて有観客と配信のハイブリッド方式の特別公演「15th Anniversary Special Concert」の開催を決意した。11月21日(土)には同会場でボクンチ会員(有料サイト会員)の中から抽選で当選したオーディエンスを公開ゲネプロ公演に招き、翌11月22日(日)に本番初日を迎えた。そして、2日目を迎えた15周年記念日のこの日──。

前述のオープニングを経て、ライブは2009年3月にリリースされたアルバム『アルトコロニーの定理』の1曲目に収録されている「タユタ」からスタートした。薄明かりに照らされた野田洋次郎、桑原彰、武田祐介、サポートドラマーとして迎えた森瑞希と繪野匡史のツインドラムから成る5人が立っているのは、通常のステージではなく、アリーナのど真ん中だった。つまり、フロアライブ仕様である。丁寧なアンサンブルで静謐なサウンドを紡ぐ5人。揺れ動く心情をありのままに表現するような野田のヴォーカルが耳に染み渡るように響く。続いて、野田がピアノの定位置へ移動し「グランドエスケープ」へ。今回のライブではメンバーの立つアリーナの床がビジョン代わりになり、そこに実写の映像やモーショングラフィック、色彩豊かなライトが投射されていった。「グランドエスケープ」の少しずつ光量が増していくサウンドとスタンド席からのクラップとともに星が瞬くようなライティング演出が施される。野田はピアノから離れ、ワイヤレスマイクを持ちステージ中央へ移動し、歌いながらライブ全体の昂揚感を高めていく。映画『天気の子』のために生まれたこの曲が、まるで今の世界の有様に対してRADWIMPSが物語の続きを提示するように迫ってくる。3曲目「DARMA GRAND PRIX」ではポジティブな心の動きとしての闘争心や反骨精神に火をつけるようにして、バンドサウンドを一気にドライヴさせてみせた。野田がスタンド席にいる観客と画面の向こう側にいる国内外の配信視聴者たちに挨拶し、そのすべてのオーディエンスに語りかける。


Photo by Takeshi Yao


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