ーそこが変わったのはどうしてなんですか。石崎:すごく、俯瞰的になってると思うんですよ。石崎ひゅーいというアーティストを、もう1人の自分が俯瞰して見てる状態というか。それは良い面もいっぱいあるんですけど、曲ができないという悪い面も……めちゃめちゃ悪いな、その面は(笑)。そういう悪い面もあったりして、バランスみたいなものをどこに置いておけば良いかはいつも考えてますね。
ーじゃあ、執念という意味だと常に曲を作らなきゃということよりも、曲が生まれたときに完成させるまでに執念があるという感じでしょうか。石崎:そうですね、曲を作り始めたらめちゃくちゃ良いものを作るということに関して執着はありますね。ただ、その前の段階で普段の生活からは特にないですね。
ーアーティストとしての自分とプライベートな自分をはっきり切り替えている?石崎:どうなんですかね? いや、あんまり切り替えられるタイプではないですね。スイッチをオンオフするのは下手くそだと思います。まわりからスイッチを押されて、やっとピカッと光る感じで。だから、そういうコントロールみたいなものもこれからの音楽人生の中で1つのテーマになってくると思ってます。
ー本当に、自分を俯瞰で客観的に見れるんですね。石崎:それは良い面もあるんですけど、すごくむずかしいんですよね。もっと自分本位になってしまってもいいんじゃないかなって思う瞬間もいっぱいあって。
ーお話を伺ってると、まだ完成されてない感じを受けます。完成されたアーティストとして見ていたので意外でした。石崎:ぜんっぜん、まったく完成されてないですよ。ていうか、あっちこっちに行って意味わかんない感じになってますから(笑)。