ーあなたの撮影スタイルは、どんなメディアからインスピレーションを得ているのですか?JUNG KOOK:特定のメディアにインスパイアされているわけじゃないんだ。撮影スタイルは、どちらかというと時間に左右されている。あることを試したらコンテンツが良くなるかもしれないけど、自然でエフォートレスな感じのほうが好きなんだ。そう考えると、僕の人生そのものがインスピレーションなのかも。
ーBTSとの人生を率直に歌った「Begin」と「My Time」が特に好きです。メンバーとともにスポットライトを浴びながら成長したのは、個人としてのあなたにどんな影響を与えましたか? 10年、20年、さらには30年後のあなたにどんな影響を及ぼしてほしいと思いますか?JUNG KOOK:決して現状に甘んじてはいけないと教え、いつも改善と前進するよう僕にインスピレーションを与えてくれたのは、メンバーなんだ。歌、ダンス、撮影を通じて彼らと過ごした時間が徐々に僕という人格を形成したんだと思う。もちろん、ARMYは僕にたくさんのことを与えてくれたけど、メンバーと話したり、ステージに立ったり、食事をしたり、レコーディングをしたりといったシンプルなことがいまの僕を形作ったんだ。これからも前進する上で僕にとてつもなく大きな影響であり続けると思うよ。
「メンバー同士の関係が僕ら最大の強みだ。グループの透明性は、僕らがリスナーのみんなに発信している正直なメッセージを通じて楽曲に反映されている」——JUNG KOOK。Photograph courtesy of Big Hit Entertainmentー『BTS MAP OF THE SOUL ON:E』でステージに復帰したときの気分は? こうした「UNTACT(非対面)」イベントの最大のメリットは何だと思いますか?JIMIN:オンラインコンサートという形でファンのみんなに再会できてワクワクしたよ。ARMYのみんなに直接会うことができたらもっと最高だけど、スクリーンを介してファンの姿を見たり、声を聞いたりしたときにすごく感動した。ファンと僕らの距離をようやく縮めることができ、最新技術に支えられた非対面コンサートという形で世界中のたくさんのファンとコミュニケーションを取れたことにほっとしたんだ。
ー『BTS MAP OF THE SOUL ON:E』のプロダクションは圧巻でした。生のコンサートでは実現できないような、予想をはるかに超える特殊効果を交え、たとえ対面ではなくても、オーディエンスに忘れられない体験を提供しました。公演でもっとも印象的だった場面は?V:僕が「Inner Child」を披露しているときにARMYのみんなを見てすごく感動したし、会えない寂しさが募ったよ。
ーパンデミックは、ニューアルバムの制作プロセスにどのような影響を与えましたか? このアルバムがいままでの作品と一線を画す理由は?JIMIN:パンデミックのせいで当初予定していた計画の多くがストップしてしまった。でも、一歩下がって僕らと音楽に集中する機会を与えてくれた。この前例のない時期に感じたことをアルバムに反映させたんだ。それにコンセプト開発、作曲、ビジュアルデザインなど、プロダクション全体においても役割を担えた。
ーニューアルバムのタイトルを『BE』にした理由を教えてください。ニューアルバムが描く新時代は、現在までのBTSの進化をどのように表現するのでしょうか?JIN:このアルバムは、いま僕らが生きている時代を綴った日記みたいなものなんだ。タイトルの『BE』は「being(存在すること)」を指し、僕らがいま感じている気分や想いを誠実に捉えている。誰もが楽しめるクールでリラックスした楽曲も満載だから、このアルバムが多くの人にとっての癒しになったらいいな。音楽を通じて現代を表現できるアーティストとして成長する機会を与えてくれるアルバムだと思うよ。
ーニューアルバムのリリースを控え、『BTS MAP OF THE SOUL ON:E』公演を終えたばかりですが、相当な確率で今後も記録を破り続けるでしょうね。2020年もそろそろ終わりですが、いまの気分は? 締めの格言があればぜひ!J-HOPE:みんなもうなずいてくれると思うけど、2020年はまったく予定通りに行かない年だった。現状がこうでなければ、ツアーで世界中を回っていたのに。でも「Dynamite」をリリースし、Billboard Hot 100で1位を達成できた。数え切れないほどの山あり谷ありのなか、僕らは「人生は続く」ことに気づいた。そしてこれは、ニューアルバム『BE』を通じてみんなに伝えたいメッセージでもあるんだ。このアルバムがみんなの癒しと心の拠り所になることを願っているよ。
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