BTS独占ロングインタビュー完全翻訳「世界にポジティブな影響を与えたい」

ローリングストーン インド版の表紙を飾ったBTS(Photograph courtesy of Big Hit Entertainment)


10月の数週にわたり、筆者はBTSと何度か連絡を取り合った。このインタビューは、インドと韓国を行き来する活気に満ちたやりとりであり、メンバーの超多忙なスケジュールに対応するため、数日間延期されていた。BTSのメンバーは、筆者が期待するより多くの質問の答えてくれたことはもちろん、いままで語られることがなかったアーティストとしての側面とアイデンティティについても話してくれた。そこには、特定の楽曲に取り組んでいるときの思考のプロセス、壮大な映画のような世界観のテーマの着想源となった恐怖、絶え間なく変化する成功の意味なども含まれる。他のインタビューでは話題にならないようなテーマを取り上げ、過去の作品とメンバーが経験した人生の捉え方の変化に焦点を当てた。私たちの世代のもっとも重要なアーティストのひとつであるBTSの創作の過程を垣間見せてくれる貴重な内容であり、筆者は何かとんでもなく大切なものを託されたような気分になった。

ーBillboard Hot 100(訳注:米Billboardが発表しているシングルチャート。「Dynamite」は9月5日付の同チャートで初登場1位を獲得)、初登場1位獲得おめでとうございます。「Dynamite」がこの偉業を達成する予感はありましたか?

V:「Dynamite」がここまで成功するなんて、思ってもいなかったよ。僕らはただ、この困難な時代にほとばしるエネルギーと希望のメッセージを伝えたかったんだ。目標を達成させてくれた僕らのファンことARMYのみんなに感謝している。

ーいままで日本語の歌詞の楽曲を頻繁にリリースしてきましたが、今回の「Dynamite」では思い切って英語でのレコーディングを行いました。英語での制作プロセスには、どんな違いがありましたか? 外国語でのレコーディングおよびパフォーマンスの難しさは?

V:英語の発音には、特に気を使ったよ。僕らにとって初めての全編英語の楽曲だからね。でも、全体的には楽しいプロセスだった。いつも外国語で歌うときは、メッセージを明確に伝えることにより重点を置いているんだ。

ー音楽チャートの成功の他に、ソロであれチームであれ、アーティストとして進化するための重要なターニングポイントは何だったと思いますか?

SUGA:世界中のオーディエンスの前でライブをし、ツアーを回るようになってから、アーティストとして一歩前進できたと思った。


「僕らの人生の栄養素として喜びと悲しみ、そして光と闇の調和が必要なんだ」——RM。Photograph courtesy of Big Hit Entertainment

ーアルバムのタイトル・トラックを選ぶプロセスについて教えてください。タイトル・トラックは、アルバムをもっとも象徴する楽曲ですか? あるいは、他の要素も考慮されているとか?

RM:たいていの場合、アルバム全体のテーマをいちばん的確に表現しているのがリード・シングルだね。

ーRMに質問です。『LOVE YOURSELF 轉 ‘TEAR’』(2018)のライブストリーミングの際、「FAKE LOVE」のデモを披露してくれましたね。最終的にリリースされた楽曲と比べて、より荒削りでロックな雰囲気でした。作曲あるいは受け取ったデモから最終的にアルバムの収録曲になるまでに楽曲はどのような変化をたどるのでしょうか?

RM:メンバー7人が関わっているから、楽曲を最終的にリリースするまでにはいつも多くのことを調整するんだ。僕らのボーカルとトーンはかなり独特だから、曲の調(キー)についてみんなが合意するのが難しいときもある。でも、試行錯誤を繰り返しながらあれこれ試して、ようやくみんなが納得できるものを見つけるんだ。

Translated by Shoko Natori

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