ーまさに言葉にパワーがある音楽ですよね。自分の歌に影響を与えたところはありますか?
宮田:俺は結構丁寧に文字を歌う派だったんですけど、今作では語尾が「~~じぇねえ!」みたいに歌っているところがあって、そこは影響されてますね。きちっとした言葉で歌わずとも、吐き捨てるぐらいの感覚でもいいんだなって思いました。
小林:僕も歌唱法では変わったところがあって、母音は消してもいいんだなって気づきまして。
ー子音だけで歌うような感覚?
小林:そうです。メロディが気持ち良いものであるなら、子音だけでもわりと違和感はなくて。そのほうがスピード感も出るし、こなれ感と言いますか、これまでの自分にはなかった歌い方ができたなって思います。
ーリズム隊のおふたりは、最近どんな音楽を聴かれていましたか。
近藤:好きでずっと聴いてたのは藤井風さん1st『HELP EVER』です。あの中に入ってる「優しさ」って曲のMVも凄く好きで、そればかりリピートしていた感じがありますね。
高井:僕は全然ディグってなかったんですけど、2年前ぐらいから凄くメジャーな人のライヴ動画を観たりするようになって。たとえばONE OK ROCKとかUVERworldの映像を観て、ドームでやるような人達が細部の部分でどんな表現をしているか、そういう音楽の捉え方とか向き合い方を学んでいました。