米国務長官も敗北拒否「トランプ政権はまだ続く」

11月10日、ワシントンDC国務省で記者会見に臨むマイク・ポンペオ米国務長官(Photo by Jacquelyn Martin / POOL / AFP/Getty Images)

マイク・ポンペオ米国務長官が10日の記者会見で「トランプ政権2期目へ円滑な移行が行われる」と発言。米大統領選の結果の信ぴょう性に疑問を呈し、現政権は続くとの見方を示した。

アメリカの民主主義モデルを全世界に広める部署を司るこの人物は、10日の記者会見で、先週の大統領選挙で一般投票数でも選挙人の数でも大勝利を収めたジョー・バイデン氏は次期アメリカ合衆国大統領ではない、と発言した。うすら笑いを浮かべてはいたものの、決して冗談を言っているようには見えなかった。

【動画】不機嫌さをあらわにする国務長官、選挙結果を一刀両断

「トランプ政権2期目へ円滑な移行が行われる」とポンペオ国務長官。「準備は整っているし、世界がこの国で起きていることに注視している。しかるべき行程が終了すれば、選挙人が選出されることになるだろう。そういう手筈になっている。憲法にも明確に定められている」

ここまでのところ、政権移行は円滑ではない。トランプ大統領は敗北を認めず、ホワイトハウスへバイデン氏を招くこともしていない。噂によれば、政府高官は各部局に、トランプ大統領が選挙結果に異議を唱えている間はバイデン氏のチームに協力しないよう指示を出したようだ。

同じ記者会見でとある記者が、トランプ大統領がかたくなに譲歩を拒めば、自由で公正な選挙を世界に広め、落選者に選挙結果を受け入れるよう促してきたアメリカの努力が疑問視されるのではないか、と尋ねると、ポンペオ長官はむきになってけんか腰に反撃した。

「くだらない」とポンペオ長官。「あなたもくだらないと知っていながら、あえて質問しているのでしょう」

from Rolling Stone US

Translated by Akiko Kato

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