cero高城、Tempalay小原、D.A.N.櫻木が語る、ライブを取り巻く現状とお互いの世代観

「規制はあれど、発信していかないと」(小原)

―お客さんとして誰かのライブに遊びに行ったりはしましたか?

高城・小原:行ってないです。

櫻木:自分はちっちゃなクラブに行ってます。渋谷の東間屋とか、下北沢のSPREADとかで若い人たちがちょこちょこやり始めてて、そこらへんチェックしてると、エネルギーが復活してきてる感じがあって、そこはすごいポジティブだなって。基本的に、コロナはぼんやりと付き合っていくものだと思うんで、大事なのはエネルギーかなって。コロナにかかった人がめっちゃ筋トレ動画上げてたりとか、あのスタンスでいいと思うんですよ。今の状況を軽視してるわけではないけど、エネルギーは大事だなって。

高城:今大悟くんが言ったみたいに、やんわり付き合っていく状況がしばらく続くだろうから、ライブに関しても、どっちつかずな状況がもうしばらく続くんだろうなって覚悟は何となくあります。お客さんが満杯っていう光景は、もうしばらく見れないだろうし、社会全体が少しトラウマになってるっていうか、人が密になってる状況を見ることに対して、みんな強迫観念みたいなのが生まれちゃってるだろうし。だから、さっきのドライブインライブみたいなのとか、イス席とか、そういうのがしばらくスタンダードな形になっていくんでしょうね。

櫻木:僕は来年の7月くらいにはもうちょっといい感じに開けてるんじゃないかなって期待してて。野外ならまだいいんじゃないですかね……わかんないですけど。

小原:いろんな時代がありますので……いい意味で順応しながら、新しいものを模索していくというか、いろいろ言うてもしょうがないんで、面白いことしたいです。だから、このイベントはすごくありがたいっすね。規制はあれど、発信していかないと。我慢比べなんで、辛抱たまらんなると思うから、こっちから攻撃してやろうというイベントですね。

―過去にこの3バンドが共演したことってあるんですか?

高城:初めてな気がする。D.A.N.とceroは一緒にやったことがあるし、小原くんも「Traffic」に弾き語りで出てもらったりしたけど、3ついっぺんは初めてかな。

小原:D.A.N.とは前にBEAMSの企画で台湾でいちゃこきましたけど、ceroはこれまで一回も一緒にやってないですね。フェスで同じ日になったこともないかもしれない。

高城:今度のライブって、二胡の吉田くん(NRQの吉田悠樹。Tempalayの「大東京万博」に参加)入ってるの?

小原:いや、さすがに一曲で呼ぶのは忍びないので。

高城:そっか(笑)。吉田くん高校の先輩だから、よくぞ吉田くんを使ってくれたっていうか、俺すごい嬉しくて。

小原:奥田(泰次/エンジニア。ceroとTempalayの両バンドに関わっている)さんに紹介してもらって……いや違う、小西(遼/象眠舎、CRCK/LCKSなど。同じくceroとTempalayの両バンドに関わっている)だったかもしれない。

―人脈では共通する部分も多いけど、対バンは初めてなんですね。綾斗くんからすると、ceroとD.A.N.と対バンすることの意味をどのように感じていますか?

小原:珍しく僕が好きなアーティストと言いますか……。

―珍しく(笑)。

小原:これはガチで。ホントにやっと……この2バンドと同等に見てもらえるのかと。D.A.N.はフジのルーキー(2015年)で一緒だったんですけど、当時からえげつなくて……愛想も悪かったし。ceroもかなり背中が遠かったですけど、少なくとも今回の会場においては同等に見てもらえるので、逆にかましたいなという。だから、光栄です。ホントに。

―大悟くんからするとどうでしょう? ceroとTempalayと共演する意味というか。

櫻木:えー、最高じゃないですか?(笑)。めっちゃ楽しみです。普通に僕がお客さんだったら遊びに行きたいっていうか、こういう3マンは今までなかったわけですから。月並みなことしか言えないですけど。

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