Zoom会議中に下半身露出でマスターベーション、停職処分の米作家は「不運」なのか?

自分はやっても構わないと考えていたことが問題

トゥービン事件の詳細がつまびらかになるにつれ、彼の行動を男性の力の誇示、つまりおびえる女性の従属者に性器を見せつける露出狂と同等にとらえる意見もある。トゥービン氏の性器が見えてしまったことはたしかに事故だったが、それでも核心の部分――自分は職場で陰部を触ってもお咎めを受けない、という思い込みが彼を行為に駆り立てた――は真実を物語っている。問題は、トゥービン氏が勤務中にマスターベーションしたことではない。明らかに、自分はやっても構わないと彼が考えていたことが問題なのだ。一部男性陣のTwitterの反応を見る限り、その点では彼は間違っていなかった。

オフィスは男性の独壇場で、男性が昇進するのは当たり前、女性や有色人種は彼らの足元でおこぼれにあずかっていればいい、という考えが白人男性の頭に刷り込まれているような職場環境では、会議中に自慰行為をしても大丈夫とトゥービン氏が考えたとしても全く驚きではない。だがフリーダースドルフ氏やロペス氏をはじめとする男性――トゥービン氏と同じくらい著名なメディア記者で、相当数のフォロワーを抱えている――が、すぐさま彼の行為を不運だが避けられなかった技術的なミスとして片付けたことは問題だ。

多くのジャーナリストがほぼ毎日のように、今回よりもはるかに軽い罪で雇用主から解雇されるなか、トゥービン氏の処分がニューヨーカー誌の停職だけというのはいかがなものだろうか。

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from Rolling Stone US

Translated by Akiko Kato

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