Apple Music、音楽動画を24時間ストリーミングする新サービスを開始

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Apple Musicの新サービス「Apple Music TV」は、話題の最新MV、音楽チャートのカウントダウン、特選MV集、インタビューなどのさまざまな動画コンテンツを配信する。

バグルスがヒット曲『ラジオ・スターの悲劇』で歌ったように、ミュージックビデオ(MV)のスターたちはストリーミングに殺されてしまった——そんな彼らが、復活を遂げたようだ。米カリフォルニア州クパチーノを拠点とするAppleは、現地時間10月19日に新サービス「Apple Music TV」のローンチを発表した。「Apple Music TV」とは、話題の最新MVなどを24時間ストリーミングするApple Musicの新しいチャンネルだ(訳注:現時点では米国在住者限定)。

「『Apple Music Radio』の動画版を想像してください」とプレス向けのメールで同社の担当者は解説した。

同社が発表したプレスリリースによれば、「Apple Music TV」のプログラムには、「独占公開の新作MV、プレミア配信、特別にキュレーションされたMV集はもちろん、ライブ、イベント、音楽チャートのカウントダウン、ゲストを招いたコンテンツ」が含まれる。本誌は、「特別にキュレーションされたMV集」とは具体的にどのようなものか? と同社に質問したものの、担当者からの返事は得られなかった。その一方、同社が企画しているプログラムには、ブルース・スプリングスティーンの20作目のスタジオアルバムとなる最新作『レターズ・トゥ・ユー』のリリースを記念したMV集(現地時間22日配信)も含まれることがわかっている。この一環としてAppleは、スプリングスティーンのもっともアイコニックなMVのみならず、DJ兼司会者のゼイン・ロウによるスプリングスティーンの独占インタビューや「ストリーミング限定のスペシャル・ファンイベント」を配信する予定だ。

「Apple Music TV」のコンセプトをどこかで聞いたことがあると思ったあなたは、ひょっとしたら「ミュージック・テレビジョン」、別名MTVというチャンネルをご存知だろう(Appleは代案として「iMTV」という名称を思いつかなかったのだろうか?)。伝説的な音楽チャンネルはAppleの新サービスにはまったく無関係だが、両者が似ていることは明白だ。たとえば、もっともストリーミングされたトップ100曲を対象とした、Appleの「スペシャル・カウントダウン」特集は、MTVの『トータル・リクエスト・ライブ』を彷彿とさせる。

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バックステージを映したビジュアルコンテンツのほとんどは、はやくも「Apple Music TV」で公開されている。19日のプレスリリースによれば、厳選されたインタビューやライブ映像も視聴可能だ。

19日の朝、本誌はMTVにコメントを求めたものの、同社の回答は得られなかった。「オリジナル番組」や「動画ポッドキャスト」をはじめとする新プログラムを発表したばかりのApple MusicのライバルのSpotifyもノーコメントだった。

From Rolling Stone US


Translated by Shoko Natori

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