ブルース・スプリングスティーンの名曲ベスト40選

最新アルバム『レター・トゥ・ユー』をリリースしたブルース・スプリングスティーン(Photo by Danny Clinch)



20位→17位

20位 「凍てついた十番街」/『明日なき暴走』(1975年)収録



スプリングスティーン本人ですら、「凍てついた十番街」とは何かを説明できない。「いまだにわからないんだ。でもそこが重要だ」とスプリングスティーンは、クスクス笑いながら答えた。2005年のことだ。タイトルとは関係なく、この曲はEストリート・バンドの成り立ちを描いている。バンド名が付けられたのは、この時点からわずか1年前のことだった。しかしスプリングスティーンは、「スクーターとビッグマン」が街を真っ二つにするという伝説を作り上げていた。この曲のおかげでメンバーも増えた。この曲のレコーディング中に、旧友のヴァン・ザントがスタジオに立ち寄り、ホーンのアレンジを手伝った。スプリングスティーンは彼の仕事を気に入り、Eストリート・バンドは新たなギタリストを迎えることとなる。

19位 「ザ・プロミス」/『ザ・プロミス』(2010年)収録



スプリングスティーンは、アルバム『闇に吠える街』向けの楽曲の制作とレコーディングに2年をかけた。作った曲のほとんどはボツになったが、彼の中には常に忘れられずに存在していた。歌詞を一部変更し、漠然とした裏切り行為によって友人だった2人の関係がこじれるというストーリーに仕立て、アルバム『ザ・プロミス』に収録した。かつてマネージャーだったマイク・アペルとの裁判沙汰にインスパイアされた作った曲だったが、「あまりにも個人的な内容過ぎる」ということで、最終的に採用を見送られた。しかしライブ・アルバムに同曲が収録されると、ファンのお気に入りの一曲となった。「歌詞にはいろいろなことが詰まっている」とヴァン・ザントは言う。「ブルースは、誰が約束(プロミス)を破ったかについては、はぐらかしている。誰でも自分の都合で約束を破る可能性がある、という教訓だ。しかし破るべきではなかったとわかった時は、歩み寄るべきだ」

18位 「ステイト・トルーパー」/『ネブラスカ』(1982年)収録



スプリングスティーンの自宅スタジオでシングル用にレコーディングされた楽曲。極端に暗いトーンの「ステイト・トルーパー」は、雨の夜にニュージャージー・ターンパイクを猛スピードで飛ばす妄想癖のある犯罪者が主人公だ。この曲は、ニューヨークのシンセパンクのデュオ、スーサイドが1977年にリリースした「フランキー・ティアドロップ」の影響を色濃く受けている。アコースティックギターによる低音の同じコードが繰り返される中で、主人公が徐々に自分を見失い、最後には発狂して曲はフェードアウトする。「曲と言えるかどうかわからないが、何か妙なものができた」とスプリングスティーンはジョン・ランドー宛てのメモに書いている。

17位 「57番通りの出来事」/『青春の叫び』(1973年)収録



「“57番通りの出来事”は、俺がその後何度も経験する“救いを求める”ことがテーマになっている。それから20年以上、経験なカトリックの少年のような気持ちでこの曲を演奏している」とスプリングスティーンは語った。蒸し暑い夏の貧困地域をテーマにした曲で、元々のタイトルは「プエルトリカン・ジェーン」だった。登場するスパニッシュ・ジョニーとジェーンは「汗まみれのシーツにくるまって」寝ている。そしてジョニーは「今夜ひと稼ぎするために」ベッドを抜け出す。広い都会の物語を描いた楽曲「ジャングルランド」のテストランのような感じだ、とクレモンズは後に語っている。「イントロのバイオリンとピアノを聞いていると、『ジャングルランド』が思い浮かぶんだ」

Translated by Smokva Tokyo

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