ブルース・スプリングスティーンの名曲ベスト40選

最新アルバム『レター・トゥ・ユー』をリリースしたブルース・スプリングスティーン(Photo by Danny Clinch)



32位→30位

32位 「ビコーズ・ザ・ナイト」/『ザ・プロミス』(2010年)収録



1977年、スプリングスティーンはこの壮大で情熱的な楽曲の初期のバージョンに取り組んでいた。同じスタジオでレコーディングしていたパティ・スミスは、プロデューサーのジミー・アイオヴィンを通じて、スプリングスティーンもいることを聞いていた。両者と同時に仕事をしていたアイオヴィンがスミスに曲のデモ・テープを渡すと、彼女は自分で歌詞を加え、自らのアルバム『イースター』に収録した。そして「ビコーズ・ザ・ナイト」は、彼女の最初で最大のヒットシングルとなった。「ブルースがメロディを書き、パティが歌詞を付けた。そして俺たち(スミスのバンド)が、大砲をぶっ放すようなビートを刻んだのさ」とスミスのバンドのギタリスト、レニー・ケイは言う。スプリングスティーンの素晴らしいスタジオバージョンは当初正式にはリリースされず、30年以上経ってからアルバム『ザ・プロミス』に収録された。

31位 「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」/『青春の叫び』(1973年)収録



「自分自身のニューヨークでのロマンティックな思い出とファンタジー」とスプリングスティーンは、この曲と「57番通りの出来事」を表現した。スプリングスティーンのスタジオ・アルバムの中で最も長い10分間の作品は、「ニューヨーク・シティ・ソング」と「ヴァイブズ・マン」という初期の2作品を組み合わせて作られている。「ヴァイブズ・マン」のDVを示唆する箇所は、スプリングスティーン自身によって削除された。映画『ミーン・ストリート』の雰囲気たっぷりの「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」は、アレンジも担当したデヴィッド・サンシャスがジャジーなピアノの旋律を聞かせ、リチャード・ブラックウェルが奏でる繊細なコンガのラテン・ジャズに、スプリングスティーンがボブ・ディラン風の語り口調とドゥーワップを乗せている。

30位 「雨のハイウェイ」/『ザ・リバー』(1980年)収録



タイトルと歌詞の一部は、カントリーシンガーのロイ・エイカフによる1940年代の自動車事故をテーマにした同名曲からインスピレーションを得ている。曲は、ひき逃げを目撃した男の目線で語られる。被害者の「ガールフレンドか若い妻」がこれから直面するであろう喪失感を思い、事故現場のシーンが頭から離れない。当初はカントリースタイルのアレンジでリハーサルを重ねたものの、最終的にはダニー・フェデリチの雰囲気のあるオルガンをフィーチャーした、よりスローで静かなバージョンに落ち着いた。「ある時点でハイウェイは閉鎖される。たどり着くまでにまだ数マイルある。死ぬべき運命を予感させる」と、スプリングスティーンはこの曲について語っている。

Translated by Smokva Tokyo

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