WANDSが語る、現在と過去を繋ぐ第5期初のアルバム

ー歌詞の面白さでいうと、個人的には「賞味期限切れ I love you」も気になりましたね。人間の業を感じるなって。

上原:音的にも爽やかではないじゃないですか。だから、歌詞はちょっとどろっとしている方が良いんじゃないかなと思って。カッコよくて、ちょっとゲスっぽい歌詞にしたいと思ったのがまずあって。抽象的な内容よりは、リアルな方に振り切ろうと。

ー大好きな子と付き合ったはずなのに、いつの間にか冷めちゃって。気づいたら他の女の子に目移りしちゃうっていう。

上原:年齢をいってる方なら1回くらいは経験あるだろう、と。

木村:あるある。

上原:ありますよね! そうなんですよ。付き合ったことのある人なら、すごくリアルな歌詞に感じると思います。自分もそういう感情になったことは、もちろんあるんでね。とはいえフィクションの部分もあるんですけど。

ー作曲に関してはいかがですか?

柴崎:とにかくグルーヴにこだわったというか、気持ちいい感じになるように意識しましたね。イントロからちょっと怪しげな雰囲気になっているので、間奏を作るときもそっちに寄り添うコード進行を考えたりして。割とジャズで用いるようなコードをたくさん使いました。演奏に関しては「David Bowieのように」もそうですけど、この曲も難易度は高いかもしれないです。

ーアルバム中盤では、1970年代ハード・ロックを彷彿とさせる「Burning Free」、妖艶なジャズロックの「真っ赤なLip」など、ダンス要素の強い楽曲が続きますね。

柴崎:基本的には、踊れるようなテイストのロックが好きなのかもしれないですね。「Burning Free」は上原くんのボーカルを聴いて、最初に作った曲なんですよ。ワイルドな部分が出たらカッコいいなと思って、そのインスピレーションで生まれました。

上原:ボーカル的に難しい曲ではあります。特にサビは難易度が高くて、普通の人なら相当苦労するんじゃないですかね。パーンって上に行くところからの、ダダダと畳み掛けるところとか。

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