WANDSが語る、現在と過去を繋ぐ第5期初のアルバム

ーハハハ、そこは気にしてくださいよ! ちなみにアルバムの制作自体はいつから始まったのでしょう?

柴崎:去年の11月から曲作りはしていて、少しずつ進めていった感じですね。

ー1曲目の「David Bowieのように」は、まずタイトルで驚きましたね。

上原:作詞は結構大変だったんですよ。中々できなくて、ああでもないこうでもないと何パターンも作って。一時はスランプになってしまい、プロデューサーの長戸(大幸)さんに相談したんです。そしたら「地名とか有名なアーティストとか、何か固有名詞を軸にしたら?」と言っていただいて。それで考えた結果、デヴィッド・ボウイを歌詞に落とし込むのが個人的には良いなと思って。ただ、デヴィッド・ボウイが浮かんでからも、本当に良いのかな?と悩んでました。で、柴崎さんから「本当に良いと思ってる?」と言われて「どうなんやろう?」とまた考え直して。

ーかなり迷走していたと。「これで行こう!」の決定打は何だったんですか。

上原:もしも自分以外のアーティストが、デヴィッド・ボウイという歌詞を用いて歌っていたらどう思うやろう? と想像したらすごいキャッチーだなと思ったんですよ。それで悩みが晴れた気がします。

ーデヴィッド・ボウイ以外にも候補はありました?

上原:いろんな案は考えたんですけど、デヴィッド・ボウイ以外でコレっていうのはなかったですね。ただ「David Bowieのように」というのが、率直にいうと「ダサくねえか?」って気持ちもあったんです。

ーハハハ、直球ですもんね。

上原:それでグルグルと考えた答えは「いや、そんなことない」と。カッコよく歌えば、カッコ良くなるよなと思って。そこから自分の中で答えが出ました。

柴崎:作曲でいうと、最初はメロディのパーツをたくさん組み合わせていたんですけど、それをプロデューサーのサジェスチョンと言いますか。もっと簡潔に明解にした方が良い、ということでだいぶ削りましたね。あとヴァースからサビへ転調をするかどうかも色々とパターンを試しつつ、最終的には転調しないことになったりして、完成するまでに試行錯誤をしましたね。


柴崎浩

木村:演奏はすごい難しいんですよ(笑)。今まで僕が挑戦してきたクラシックと比べても「David Bowieのように」はトップクラスに難しい。

柴崎:4分の4拍子なんだけど、コードチェンジのタイミングが4拍目になってて、それが難しいと言ってたよね。

木村:そうそう。4分の3、4分の4とか好きなんですけど、すごく難しいんですよね。ついつい1拍多くなっちゃったりして。ただ、曲自体はカッコよくて気に入ってます。

柴崎:あとは言葉の一発目が「David Bowieのように」と来たことで、えらいキャッチーになったとは思いました。

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