清春が語る「少数派」の生きる道、コロナ禍の配信で新たな表現を模索

清春

今年5月から、『THE TEST』と題された音源ダウンロード付きのライブ配信を毎月行ってきた清春が、8月からタイトルを『A NEW MY TERRITORY』と改め、さらに実験的なパフォーマンス、配信による新たな表現を追求している。

9月29日、30日の2日間で開催された『A NEW MY TERRITORY』を観たが、シアトリカルな演出の中、生ならではの即興性を大事にし、数多ある配信ラブとは全く異なる表現をクリエイトしていた。

そこで、今回は清春にライブ配信における表現のこだわりと、配信という形式のメリットやデメリットについて語ってもらった。話していくうちに清春の持つ価値観と社会とのギャップなど、話題は意外な方向へと進み出し……清春節が炸裂した。

-コロナ禍以降の清春さんは、『THE TEST』という配信ライブを3回やった後、『A NEW MY TERRITORY』という配信をさらに2回行いました。このネーミングを途中で切り替えた理由というのは?

『THE TEST』に関しては、読んで字の如く試験という意味だったんです。この配信という新しいツールへの試乗運転というか。ここで何が出来るのかっていう。それで、2〜3回やってみて“出来る”と確信したので、『A NEW MY TERRITORY』に移行した感じですね。『THE TEST』でゲストギタリストにK-A-Z君を入れたり、場所を変えたり、カメラのレンズや照明、カメラワークなど色々試行錯誤した結果が今に繋がっています。

−試験は清春さんの中で及第点で終えられたと。

そうですね。車で言えば、運転は出来るくらいのレベルだけど。あとは、今後いかに道を覚えたり、乗り心地を良くしていくかというところです。実は、ストリーミングでのパフォーマンは自分にとっては得意な分野だったということも分かりました。

-『A NEW MY TERRITORY』になってからはゲストにK-A-Zさんやチェロ奏者のロビン・デュプイさんを迎えていますが、回を重ねる毎にシアトリカルというか演劇的で、緻密な世界を生で創り上げている独自の表現にいきついていますね。

カメラに向かってコール&レスポンスを求めるとか、MCを入れるとか、そういったバンドスタイルの配信は『THETEST』の段階から排除していました。音がすべてクリアに聴こえればいいけど、ガチャガチャしているロック系の音楽では難しいだろうなと思って。どちらかというと、歌を使ったパフォーマンスという趣向ですね。

-あくまでもパフォーマンスをしっかり見せる場所だと。

やっぱり、メディアなどではどうしても”配信ライブ”って言われちゃうじゃないですか。これが僕はすごく悔しくて。確かに生配信でその場で演奏しているという意味では合っているんだけど、多分、世の中の人が思っているような“配信ライブ”とは違っていると思うんです。だから、何か他に良い呼び名がないか考えているところ。"あぁ、そういうことをやってるんだ”って一発で伝わるような。“生配信・生演奏だけど所謂ライブ感はまったくゼロです。セットも組んで、なるべくカメラの動きをスローにしています”とかいちいち言葉で説明しなければならないのがもどかしい。

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