「私は恋人とオモチャを使う派」リリー・アレン、自慰格差を埋めるべくセックストイを制作

マスタベーションの男女格差に物申す

誤解はそれだけではない。一般的な通説とは反対に、パートナーがいるからといって、Libertyのような大人のオモチャで気晴らしをしてはいけないわけでもない。アレンは自らの経験から、パートナーがいようといまいと、活用するべきだと勧めている。

「私は断然、恋愛にオモチャを持ち込む派よ」と本人も告白した。「断然おもしろい経験ができるわよ」新婚ほやほやのアレンはさらにこう付け加えた。「夫にはもう5週間も会ってないわ――だからといって、私がオーガズムに達してないわけじゃない!」

Womanizerが2020年に行ったアンケートによると、アメリカ人男性は年に平均244回マスタベーションするのに対し、アメリカ人女性の場合は年間たったの98回。まったく自慰をしないという全体の1/3にあたる女性たちは含まれていない。アレンにしてみれば、女性の間でマスタベーションに格差があるのは、社会が圧倒的に男性の快楽に偏っているからだと言う。調査によれば性的衝動の格差が1/10以下と見られることからも、彼女の結論はかなり真実味を帯びている。

「女性が快楽を求めること自体がタブー視されていると思う」だがそんなアレンでさえ、いままで常にタブーを打ち破ってきたわけではない。20代後半までは、マスタベーションを全くしないという1/3のうちの1人だったと本人は振り返る。「自分で気持ちよくなることにすごく抵抗を感じていたの」と本人も認めている。「オモチャに出会うまではね」

セックストイ・メーカーと提携して、女性のマスタベーションを堂々と支持することで、反発を受ける危険はアレンも十分承知している。だが本人いわく、これほどのめりこんだプロジェクトは今まで他になかったそうだ。「怖いもの知らずで、問題に真正面から向き合って、対話の糸口を作る。自分としては、これまでの私の生き方の延長だと感じているわ」と本人。「マジで本当に、恥ずかしいことでもなんでもないんだもの」

From Rolling Stone US.

Translated by Akiko Kato

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