ビースティ・ボーイズのアドロックが選ぶ「幻の名盤」50選

ビースティ・ボーイズのアダム・ホロヴィッツ、1998年にポルトガルで撮影。(Photo by Martyn Goodacre/Getty Images)

ビースティ・ボーイズのアダム・ホロヴィッツは長年の熱心なレコードコレクターだ。彼がローリングストーン誌の企画「歴代最高のアルバム500選」投票に送ったリストは、知られざるお宝や架空のクラシックで盛りだくさん。編集部さえ特定できないような選盤もあった。


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先ごろ、ローリングストーン誌は完全アップデートした「歴代最高のアルバム500選」リストを公開した。新たなリストを制作するにあたり、私たちは300組以上のアーティストや批評家、その他音楽業界の著名人にアンケートを募った

そのなかで最初に届いたのはアダム・ホロヴィッツ(ビースティ・ボーイズのアドロック)の回答で、あまりにも高いハードルを設定するように、趣味や博識、そして愉快な戯言が高いレベルで揃ったものだった。

私たちローリングストーン誌は、自分たちのリストをこれほどオブスキュアな作品で埋め尽くすことはしなかったが、野菜好きのサイケデリック・ロック集団アルティメット・スピナッチや、ドイツのクラリネットの達人ヒューゴ・シュトラッサーがベスト・アルバムに挙げられているのには興奮した。しかし、本誌スタッフの鋭い音楽への博識をもってしても、Jan PfundtやPops Willardといったアーティストが何者かはわからなかった。実際、何組かのアーティストは理論的にあまりにもできすぎで、ひょっとすると音楽の質の高さゆえにではなく、ある種の気の利いた風刺的なジェスチャーのために記されているようにも映った。もちろん、Dr. Funk-A-Dunk『Out Of Bounds On The Dance Floor』は実在するかもしれない。けれどもフェイクかもしれないのだ。あるいは、偽物ゆえにもっともらしく思えるのか、もっともらしいだけに偽物らしいのか。一体どうやって判別すればいい? 答えは人それぞれだろう。

何はともあれ、アダムに感謝を。あなたのリストは実に教育的だし、このリストを読者に共有することを許可してくれたのも喜ばしく思う。もし誰かJuan Epsteinのレコードを見つけたら、そのときはぜひ教えてほしい。

Translated by imdkm

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