マライア・キャリーが密かに制作した「グランジ・アルバム」と歌姫の知られざる素顔

1996年撮影のマライア・キャリー(Photo by Rob Verhorst/Redferns))

90年代を象徴するポップの女王、マライア・キャリーがかつて秘密裏にグランジ・アルバムを録音/発表していた――彼女のイメージを大幅に塗り替えそうな新事実について、当時を知る彼女の元エンジニア、デーナ・ジョン・シャペルが語る。「大体は自然発生的で、ほとんど即興みたいなものだった」


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まさに“待望”というべき回顧録の発売(9月29日)を目前にしたタイミングで、マライア・キャリーが爆弾を落とした。敬虔な仔羊のごとき揺るがぬ信仰を誇ったはずの彼女の信者たちですら、これには身を震わせざるを得なかった。千変万化の歌姫(シャンテーゼ)は、1995年に“チック”名義で、オルタナティブロックのアルバムを録音/発表していたというのだ。

「当時は自分の音楽性をどこまで広げられるものかと探っていた時期だったけれど、同時に全身を怒りでたぎらせてもいたの」

回顧録『The Meaning of Mariah Carey』の中で、長らく伏せてきた自身のグランジ作品について、彼女はこのように触れている。

「自分のうちにある怒りを知りそれを表現することは、私にはいつだって挑戦に繋がったわ。アルバム『デイドリーム』の時期、私生活は本当に窒息寸前だったの。ただ解放されたくてたまらなかった」


(※ツイート訳)
面白い話がある。『デイドリーム』の制作時期に私、実はもう一枚オルタナティブのアルバムを作っていたの。やってみたら笑えるかなと思って。でもおかげで鬱っぽい日々を切り抜けられた。ちょっとだけ♯TheMeaningOfMariahCareyにどう書いているか紹介するわね。親友のクラリッサに感謝。わからないように私と一緒に歌ってくれているのが彼女なの。

Translated by Takuya Asakura

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