BABYMETALとのコラボも実現、ブリング・ミー・ザ・ホライズンが語る「進化するヘヴィ・ミュージック」

ブリング・ミー・ザ・ホライズン(Courtesy of ソニーミュージック・インターナショナル)



ヤングブラッドとの共演について

—そして「オベイ with ヤングブラッド」ですが、ヤングブラッドとの共演にファンからも大きな期待が寄せられましたね。共演に至る経緯を教えてください。

僕らはずっと連絡を取り合っていたんだ。僕は彼のヴァイブのすべてが大好きで、彼の自己表現が大好き。彼は100%ニュータイプのロックスターさ。世界が求めていた、あるべきロックスターの具現化だし、彼は自分らしくあることを恐れない。音楽スタイルが類似している訳ではないけどコネクトしたいと思っていて、一度会ってみたいなって思っていたんだ。ある曲を書いていた時にジョーダン(・フィッシュ/Key)と、彼をこの曲に迎えたらクールなんじゃないかって最初はただのアイデア程度で話していて、連絡してみようってことになり、2日間制作に費やした程度で未完の状態だったけど彼に「ちょっとチェックしてみて。で、気に入ったら連絡して」って音源を送ったらそれこそ5秒位で「今すぐチェックする!」って返事が来て。まだ完成してないって言ったのにも関わらず彼はその日の内にスタジオへ行ってボーカルトラックを録音して返してくれた。クレイジーだよね。70%くらいしか曲がコンプリートしていなかったのにだよ? でも素晴らしかったのは彼のエネルギーがみなぎっていて、僕らの持つエネルギーと融合できたのは本当に良かったよ。

—この曲のミュージックビデオも制作したそうですね(取材時は公開前)。

とても良い仕上がりだよ。このビデオのコンセプトは曲に込められたメッセージとは異なるものになるんだよね。曲自体は支配されることや洗脳されることだったり受動的に今起こっていることを受け止めている感じなんだけど、ビデオはそういったものをトランジションしたものではなくて、ヤングブラッドと一緒に撮影することに対するエキサイトメントを投影したもので、僕らがコントロールするロボット……実は日本のカルチャーからかなりインスパイアされたものなんだ、ウルトラマンやゴジラとかのね。ロボットに入った僕らが街中を動き回って、最後には一緒にダンスするシーンもあってっていう純粋に楽しいものにしたんだ。僕の頭の中でこのアイデアが浮かんだんだ。「パラサイト・イヴ」の後だからなおのことシリアスじゃなくて、すごくいいんじゃないかって。

【動画】日本の特撮ロボにオマージュを捧げた「オベイ with ヤングブラッド」のミュージックビデオ

—伺ったところによるとこのEPは来年にかけて同じタイトル 『ポスト・ヒューマン』で複数リリースされる予定だそうですね。

(すべての完成までには)恐らく長い時間を必要とすると思う。今作でも時間がかかったから。でも今はコンサートも出来ないから曲を書く時間があるし、曲作りは好きだから大丈夫。それぞれのEPは異なるものになる予定だよ。今回はとてもヘヴィだけど次は全く異なるサウンドスケープになるだろうし。どうなるかは僕ら自身でも分からないけれどもとてもエキサイティングなチャレンジになると思う。4枚の作品にそれぞれ異なるサウンドを詰めるんだけど、ひとつの共通したアイデア=『ポスト・ヒューマン』で繋がるっていう。今作は怒りやフラストレーションといったその時の空気を詰め込んでいたけれども、次のEPではどんな風に自分自身をケアして互いに思いやっていけるかといった感情のリフレクションを伝えるものになるかもしれないし、アグレッシブな音楽のリフレクションだったりするかもしれない。その次の作品はもっとディープでエモーショナルなものになるかもしれないね。

—つまりしばらくはアルバムを作る予定はないということでしょうか?

アルバムを作るための15曲が出来るまでに1年とか2年かけたくないんだ。それよりも少ない楽曲に対してしっかりした時間をかけて間違いのないように確認した上でリリースしたい。そうして出来た曲を、即時にファンに届けることが出来るスタイルを気に入っているんだ。そのほうが今の消費スタイルに合っていると思うし。NETFLIXとかと同じだよ。TVドラマのシーズン全部のエピソードを一度にアップするからすぐ見ることができるよね。で、次の楽しみに繋がる。だから曲を早いタームでリリースして、人々を次の作品への興味へ繋ぐことが出来るんだ。かつてはアルバムをリリースしてそこから4〜5曲のミュージックビデオを制作して数年保たせていたけれども、そのスタイルはもう成立しないよね。人々は曲単位で聴いていてアルバムを買う必要がなくなっているし、フレッシュなものを求めている。多くの人を惹き付け続けるためにはこれまでのルールを破って、特にロックミュージック、音楽業界ですら今も誰もが倣っている一定の方法では、僕には有効とは思えない。僕は変化に対して常にオープンなんだ。

【画像】BABYMETAL、ブリング・ミー・ザ・ホライズンと繰り広げた「奇跡の共演」(写真9点)




<INFORMATION>



EP
「POST HUMAN: SURVIVAL HORROR | ポスト・ヒューマン:サバイバル・ホラー』
Bring Me The Horizon | ブリング・ミー・ザ・ホライズン
ソニーミュージック・インターナショナル

●配信
2020年10月30日配信リリース
iTunes予約注文リンク:
https://SonyMusicJapan.lnk.to/BMTH_PostHumanRS

●CD
輸入盤:2021年1月22日(金)発売予定
国内盤:2021年1月27日(水)発売予定
国内盤詳細は後日発表予定

収録内容:
 Dear Diary | ディア・ダイアリー
 Parasite Eve | パラサイト・イヴ
 Teardrops | ティアードロップス
 Obey with YUNGBLUD | オベイ with ヤングブラッド
 Itch For The Cure (When Will We Be Free?) | イッチ・フォー・ザ・キュアー(ホウェン・ウィル・ウィー・ビー・フリー?)
 Kingslayer ft. BABYMETAL | キングスレイヤー feat. BABYMETAL
 1x1 ft. Nova Twins | 1 x 1 feat. ノヴァ・ツインズ
 Ludens | ルーデンス
 One Day The Only Butterflies Left Will Be In Your Chest As You March Towards Your Death ft. Amy Lee | ワン・デイ・ジ・オンリー・バタフライズ・レフト・ウィル・ビー・イン・ユア・チェスト・アズ・ユー・マーチ・トワーズ・ユア・デス feat. エイミー・リー

【関連サイト】
●海外オフィシャル・サイト:
http://www.bmthofficial.com   
●日本オフィシャル・サイト: 
http://www.sonymusic.co.jp/artist/bringmethehorizon

Translated by Aya Miyahara

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