BABYMETALとのコラボも実現、ブリング・ミー・ザ・ホライズンが語る「進化するヘヴィ・ミュージック」

ブリング・ミー・ザ・ホライズン(Courtesy of ソニーミュージック・インターナショナル)



パンデミック前に書かれた「パラサイト・イヴ」の制作秘話

—そんな最中に発表した「パラサイト・イヴ」には怒りや苛立ちなどの感情にあふれていますが、それと同時にポジティブなパワーも込められていて、まさにいま我々が置かれている状況にフィットしています。ただ、この曲はコロナ禍の前に書かれたものなんですよね。

この曲を送り出せたのはとてもエキサイティングなことだったよ。歌詞を書き始めたのは昨年でCOVID-19のことは含まれていないけど、それと同じような感情で僕の心の中を占めていたのは、去年は気候変動に関する動きや人々が直面した感情などについてだった。僕は人生の半分以上をヴィーガンやベジタリアンとして過ごしてきた。僕は常に生物に対して平等意識をもっているから肉を食べない。あらゆる動物虐待に関するドキュメンタリーを僕は見る必要がなければ、そこで言われていることが本当に正しいものなのかどうかを確かめることも必要ない。僕にとってはすでに分かり切ったことだから。僕は地球に対しても同様のアプローチを取っているんだ。地球に対してダメージを与えるような行動は取らなかったし、自然を敬い、愛している。でも僕が地球に対してエコフレンドリーで、消費活動や日々の生活においても心がけていたことが実は間違っていて、変化が必要だと感じたんだ。はじめは様々な情報を受け入れなければならなくて圧倒されたよ。ライフスタイルなどにも変化を必要とした。いかに世界が本当に危機に瀕しているかということに向き合わなければならなかったからね。

「ルーデンス」や「パラサイト・イヴ」は日本のスーパーバグ(抗生物質への耐性を持つ細菌)が気候変動によって耐熱性を持ってしまったことについてのストーリーからインスピレーションを受けた曲なんだ。ドクターが開発したワクチンやあらゆるものも効き目がなく人々を殺して……って、COVID-19ほどの規模は想定していなかったけれど、医師や科学が開発したワクチンが、気候変動が原因でまったく効果を発揮しないという状況、つまり科学によって開発されたものがことごとく役に立たない状況というのはとても恐ろしいことで……僕は科学者じゃないから何と説明していいのか分からないけれど。気候変動や地球温暖化によって気温が上昇して氷が溶けて、やがて地球がより力を持って僕らを苦しめることになるかもと考えた時、たぶん次の戦争は人類間のものではなく、バクテリアや真菌、環境との争いになるのではないかと思った。COVID-19が発生した時にまさにそんな懸念が現実のものとなって、オーマイゴッド! まさにこの曲で歌ったことだって驚いたよ。





でも世の中に発表することには懸念があった。この曲を人々は攻撃的だと思うかもしれないと感じたんだ。(COVID-19によって)亡くなった人もいるわけだし、みんなそのことについてあまり語りたくなかったと思う。むしろCOVID-19に関して考えることから隔離して努めて健康的にと考えているような時だったし。でも、この問題について語り合い、不安な気持ちを表現するプロセスを試みるべきだと思い始めて、僕の中でマインドセットが変わった。この曲を送り出さなければいけないってね。

Translated by Aya Miyahara

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