5G時代の新しい視聴体験 バーチャル上の渋谷スクランブル交差点でNetflix作品を鑑賞

また、システムの設定変更で三人称視点をオフにすることも可能。アバター視点に変更することで、FPSさながら完全にバーチャル空間に没入できることにも触れておきたい。その状態で作品鑑賞中スクリーンにカメラ視点を移すと、実際に目の前で巨大スクリーンを見上げた状態を作り上げることができる。筆者が体験した初日の『日本沈没2020』上映イベントでも、震災に見舞われて倒壊する建物や唸るような轟音を立てながら沈没していく日本の恐ろしさが切に伝わるような、バーチャル空間内でも迫力のある映像を楽しむことができた。また、それに対してアバターがリアクションを発することもでき、シーン毎に場内でリアクションが生じているのも、コロナ禍で久しく体験していなかった集合型イベントを疑似体験できたようで、久しぶりの感覚に心が熱くなった。



今回は、これまでも数多くのイベントが開催されて来た渋谷というリアルの場所でも、なかなか実現できなかったであろうスクランブル交差点という場所をジャックしたバーチャル空間で体験できた。友人を始め、気軽に人と会って交流できる空間がもう一つ成立していることを体験すると、新しい時代の到来にときめきを感じずにはいられなかった。さらに、日本国内や海外を含め、世界どこにいても自分のデバイス上に世界でも注目を集める渋谷という空間を形成できると、様々な国籍やアイデンティティを持つ人々が集うことができることにも注目したい。引き続き新型コロナウイルスが頭をかすめる状況ではあるが、バーチャル空間はこれからも拡大していくとのことで、オンラインでの渋谷観光も可能になるだろう。渋谷から生まれるカルチャーやイベントを、5G技術を用いたバーチャルを通して形成・拡大されていく限り、これからも渋谷という都市や根付いたカルチャーへの注目と進化は続きそうだ。



<イベント情報>



イベント「ネトフリシネマ in バーチャル渋谷」

2020年10月9日(金)〜10月28日(水)
Netflixオリジナルアニメシリーズ4作品(『日本沈没2020』、『バキ』、『アグレッシブ烈子』、『攻殻機動隊 SAC_2045』)を週替わりで上映。
『日本沈没2020』:10月9日、10日
『バキ』:10月16日、17日
『アグレッシブ烈子』:10月23日、24日
『攻殻機動隊 SAC_2045』10月27日、28日

「ネトフリシネマ in バーチャル渋谷」ウェブサイト:https://shibuya5g.org/article/netflix-cinema/
cluster:https://cluster.mu
Netflixコミコミのau 5G料金プラン
https://www.au.com/mobile/charge/

Rolling Stone Japan 編集部

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